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新型CX-5に雪上試乗。「GVC」と「i-アクティブAWD」の効果を体感した

いい意味での“あざとさ”があってもいい

ひとまずスカイアクティブ第一世代は大成功だった。しかし、こうしたオタクな進化は、新旧をダイレクトに比較できれば効果明白だが、そうでないと分かりにくいのも事実だ。

元も子もない表現をすれば、プログラムひとつで素晴らしい効果を発揮するGVCも、逆にいうとタイヤを履きかえれば似たような効果が得られる。また、オンデマンド4WDをいかに進化させたところで、限界の走破性能は最終的に直結4WDにはかなわない。

マツダのエンジニアリングはオタクには興味深いし、とても良心的である。ただ、こういう良心を世間一般に浸透させるのは長い時間がかかる。市場での新鮮さをキープするには、あざとくても、ある程度のイメチェンは必要だろう。その点で、あまりにキープコンセプトの新型CX-5の商品力に不安がないわけではない。

もっとも、マツダのグローバル販売の4割を占めるというCX-5は、もはやトヨタにとってのクラウンのようなもの(?)。今後の冒険する役割は、ほかの車種が担う番なのかもしれない。

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