発明級の小技も!? 生活者視点で攻める新型スペーシア、ライバルは射程圏内
掲載 更新 carview! 文:高山 正寛/写真:中野 英幸 3
掲載 更新 carview! 文:高山 正寛/写真:中野 英幸 3
もう1台のスペーシアカスタムは標準モデルに設定の無いターボ仕様に試乗した。前述したように旧型の最終時期に投入したカスタムZによりユーザーの嗜好は十分組み込まれているのだろう。押し出しの強いフロントフェイス、スポーティ感はもちろんだが、いわゆるゴージャスな感じもうまく演出できている。ボディカラーは上位グレードのXS系は14色、ベーシックなGSは9色だが、XS系のみに設定される2トーンカラーは標準車と異なりルーフカラーはブラックのみとなる。
全グレードに採用される最新の軽量高剛性プラットフォームである「ハーテクト」はもちろんだが、ターボ装着、1インチサイズの大きなタイヤのおかげもあり、これだけ全高のあるボディだがロールは比較的少なめ。というか接地性はノンターボ車よりワンランク上だ。その分路面からの突き上げも少しあり全体的に硬めに感じる。またパドルシフトによる疑似多段モードを使えば自分の意志でエンジンの回転数を維持できるので、スポーティなフィーリングだけでなく下り坂道などで適切なエンジンブレーキを使うことができる。
さらに全グレード共通の装備として注目したいのが「PWR(パワー)モード」だ。ステアリング右側のスイッチを押すことでハイブリッドシステムの制御を燃費志向から走り志向に切り替えることができる。これは非常に体感が顕著で特にノンターボ車の場合、まるでプラスαの動力が加わったような加速を得ることができる。その分燃費は当然落ちるわけだが交通の流れなどに応じて使うといいだろう。
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