速報・マツダ3北米モデルの最強版2.5ターボに試乗。欧州ホットハッチのライバルとしての課題とは?
掲載 更新 carview! 文:木村 好宏/写真:Kimura Office 62
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「マツダ3」はドイツでは“ジャパニーズ・ゴルフ”あるいは“ニッポンAクラス”と形容される。それは決してコピーと揶揄されているのではなくて、「VW ゴルフ」や「メルセデス・ベンツ Aクラス」と肩を並べることができる唯一の日本製コンパクトモデルであると捉えられているからだ。実際に昨年、ドイツ市場でマツダ3は9931台と、日本製コンパクトモデルでは販売台数1位になっていて、たとえばシビック(4145台)の倍以上の売り上げを誇っている。
一方で、アメリカ市場での販売成績は芳しくない。様々な理由はあるだろうが、私はアメリカの一般ユーザーはヨーロッパ志向のマツダがもっている良さ…デザインや品質、繊細なハンドリングなどを理解していないのではないかと思う。この現象はVW ゴルフが北米市場で売れていないのと同じだ。ちなみにこの国で見かけるゴルフはGTIかRなどのスポーツバージョンがほとんど。北米マツダもこの事実を知ってか、来年から「マツダ3 2.5ターボ」(ベース価格は2万9900ドル:約310万円~)を導入することを決定したのだ。
実はマツダは昔からコンパクトスポーツモデルをリリースしており、中でも1985年からWRCに参戦した「323ターボ」の市販バージョン「ファミリア 4WD GT-X」や、1993年には210PSの「ファミリア GT-R」までカタログに載せていたのを覚えている読者もいるかもしれない。
2021年から発売される2.5ターボに搭載されるエンジンは「CX-30」(北米モデル)で9月に発表済みの2.5リッター4気筒で最高出力は250PS、最大トルクは433Nmを発生する。この数字は北米でハイオク(93オクタン)を給油した場合で、レギュラー(87オクタン)では227馬力と420Nmとなる。
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