BMW 2シリーズグランクーペは1シリーズより時代に合っているかもしれない
掲載 更新 carview! 文:木村 好宏/写真:Kimura Office 77
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乗降性が良いフレームレスのドアを開けるとコクピットは最新のインフォテインメント、フルデジタル仕様のオペレーティングシステム7.0で音声操作も可能だ。
搭載されるエンジンはM135iと同じ2Lターボで最高出力306ps(225kW)、最大トルク450Nmを発生する。組み合わされるトランスミッションは8速ATで、最高速度は250km/h、0-100km/hは4.9秒と発表されている。
1750rpmですでに450Nmを発生するエンジンは8速ATとの相性も良く、速い流れのポルトガルのオートルートをリードしながら走り抜けることができた。
やや快適性重視のシャシーセッティングながら、ステアリングに反応する挙動はクイックでスポーティな印象だ。おそらく10mm低められた重心によるものだろう。さらにシート前方を7mm持ち上げた微妙なセッティングが前方視線を改善している。
エレガントなスタイルからはちょっと想像できないが峠道で果敢に攻めることも可能で、そんなシーンではトルセンデフロックが安定したトラクションを約束してくれる。
このグランクーペのターゲット層は脱ハッチバック派、すなわち実用性よりもライフスタイル重視の30~40代の男性というが、今回試乗した印象では少なくともスタイル、そしてダイナミック性能はこの狙いに合っていると感じた。というのは後日、ハッチバックの1シリーズに乗ってみると、本来は実用性の高い5ドアなのだがなんだかずんぐりしており、時代の流れを感じてしまったのだ。
2シリーズグランクーペにはこのM235i xDriveの他に1.5L 3気筒エンジンを搭載した「218i グラン クーペ」、欧州では2L 4気筒ディーゼルを搭載した「220d グラン クーペ」も用意されている。
日本でもBMWジャパンが先行予約を始めており価格は665万円で、早ければ3月中旬にはディーラーに車が並ぶだろう。
※取材記者が独自に入手した非公式の情報に基づいている場合があります。
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