新型ラクティスに試乗 ベストバイはどれだ?
掲載 更新 carview! 文:まるも 亜希子 /写真:篠原 晃一
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クルマのキャッチコピーは、時代を映す鏡のようなもの。新型ラクティスでは、ここ数年のダウンサイジングの波をしっかり映して、ファミリーカーであること、「自分らしく暮らす」という生活者のためのクルマであることを強調している。事実、ラクティスの需要は50代以上の代替えが増えているらしい。コンパクトカーというカテゴリー内でも、ヴィッツなど女性やシングル世代のファーストカーをメインに想定するものと、ファミリーカーを目指すもの、さらにホンダ・フリードスパイクをはじめレジャーを想定するものなど、細分化してきていることが窺える。
ラクティスというネーミングはもともと、「ランナー with アクティブスペース」を省略してラクティス。だから先代は、その大容量ラゲッジの実力が注目を集めた。走りの方も、7速スポーツシフトなどでかなりスポーティな味付けをしていたものの、高い全高を持つ見た目と、やはり高速走行中の安定性が今ひとつで、“やりきれていない”という感じだった。
しかし今回、新型ラクティスは「キビキビした走り」を予感させるデザインを実現した。全高は-55mm、全長は+40mmと、全体的に低く長いシルエットに。顔つきだってシュッと精悍さを増し、空力に優れたワンモーションフォルムはCd値0.30だ。そして見た目だけじゃなく、ボディパネルだけで先代比-12kg、全体では-30kgのダイエットに成功している。
さらに、新型では標準の1.3リッター、1.5リッターモデルの他に、とくに走りに振った1.5リッターの「S」というグレードを設定。なぜここまで走りにこだわるの? と思ったら、実はこの新型ラクティス、欧州でも2月から「バーソS」の名で販売されるのである。欧州ではこの「S」が標準グレードになるので、そのためにハイスピードに対応し、欧州で通用する足に仕上げている。そんな「S」を含め、さっそく試乗してみることにした。
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