日本を意識した味付け… 新型クラウンの完成度
掲載 更新 carview! 文:島下 泰久/写真:齋藤 正
掲載 更新 carview! 文:島下 泰久/写真:齋藤 正
プレミアムカーなんて呼ぶより、高級車という言葉の方が相応しい。それがクラウンという存在である。もはや「いつかはクラウン」という時代ではないが、それでもこの名に絶大な安心感を見いだし、ずっと乗り継いでいるユーザーは未だ相当数居る。レクサスが登場しようが変わらない、変えられない確固たる世界が、そこにはあるのだ。
そんなクラウンも“ゼロ・クラウン”を名乗った先代では大胆な変革を断行した。V型6気筒エンジンを搭載する新しいプラットフォームの採用を機に、ショートオーバーハングやフォワードキャビンなど現代的なパッケージングを採用し、ダイナミクス性能を世界標準レベルに引き上げ、日本オリジナルの、しかし世界に出しても恥ずかしくない、まったく新しい高級車=クラウン像をつくり出してみせたのだ。
しかし、その変革は先に挙げたような長年のクラウン党の人達にとっては、必ずしも賛同できるものではなかったようだ。象徴的なのは乗り心地で、走りの良さが高く評価される一方で、特にロイヤル・シリーズの硬めの設定は、常に非難にさらされ続けた。
そんな先代について開発陣は「狙った方向性に間違いは無かった」と評価する。しかし新型では「アメリカやヨーロッパで戦うクルマではなく、日本のユーザーに向けたクルマである以上、最優先すべきは乗り心地だ」として、これまでにも増して「日本」を意識した味付けを行なったという。ステアリングやブレーキなどの操作感、内外装の設えといった部分についても話は同様。言ってみれば、急進的な改革を進めたゼロ・クラウンから、そこで得た世界基準の操縦安定性などは維持しつつも、既存勢力の支持を取り付けるために方向性をやや揺り戻したのが、新型クラウンと言えるのかもしれない。
ログインしてコメントを書く
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
ミキティ、スマホでポチ買いした1000万超の「超高級車」をついに納車! 斬新“ド派手ドア”搭載の実車に 「かっこいい!」「すごいクルマ」の声集まる
今年は晴れるか? 「ルノーカングージャンボリー2024」は10月27日に開催…仏本社も注目、世界最大級のファンイベント
マセラティが推す「フォーリセリエ」で仕立てた「グレカーレ」と別注カラーの「クアトロポルテ」の新旧トライデントが揃い踏み…で、「フォーリセリエ」とは
トレンドはこれからも「SUV一辺倒」なのか? 欧州市場に見る "風向き" の変化
『レンジローバー・イヴォーク』と『ディスカバリースポーツ』の姉妹が2025年モデルに刷新
ニッサン/ニスモ、CNF使用の『ニッサンZニスモ・レーシング・コンセプト』で富士24時間に参戦
2024年F1第6戦マイアミGP決勝トップ10ドライバーコメント(2)
2024年F1第6戦マイアミGP決勝トップ10ドライバーコメント(1)
【GT500技術レビュー/ホンダ編】シビックだから採用できた“非対称”なチャレンジ精神
爆排気量“V8”の新型「2ドアクーペ」世界初公開! 800馬力超え×4WDの「最強モデル」! 流麗ボディが超カッコイイ「S Eパフォーマンス」中国に登場
アップルアカデミーが新人セミナーで人材育成に注力
なぜかデコトラ乗りは「バニング」と「街道レーサー」が好き! 改造車の「兄弟ジャンル」といえる意外な共通点とは?
【まさに次期マツダ6?】マツダが中国で発表した流麗な新型セダンの日本導入が“絶対にない”理由
新型「フリード」5月登場! 「シエンタ」も改良で大激戦。デザイン派かコスパ派かでお勧めが違う
【年内納車も!】CX-80日本モデルは6月発表、8月予約開始。発売が遅れた“嬉しい理由”とは?
ゴルフにMINIにメルセデスに…初めての輸入車で絶対に失敗しない“王道” 5台とその理由
【くらべてみた!】人気沸騰中の本格オフローダー「ランクル250」と「ディフェンダー」 どちらがお好み?
【セダン好き集合】北米新型「カムリ」本国価格発表 かっこよすぎ…日本でも売って欲しいぞ!
【実車を見てきた!】アウトドアなクラウン「ランドスケープ」新型展示イベントに登場!
【目からウロコ!】ランクル250が注文できなかった人へ、次の一手は何をするのがベスト?
【日本人は知らない】超高級車に超実用車! 成功が見えてきた新顔「アメリカンEV」の世界を紹介