約1億3000万円の「日産 GT-R 50 by イタルデザイン」の量産試作車に乗った。スーパースポーツの仲間入りは果たせたか?
掲載 更新 carview! 写真:Kimura Office 310
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5cm低められているルーフを気にしながらキャビンに潜り込み、4点式シートベルトを締めあげる。上下に薄いフロントガラスからの眺めはまるでレーシングカーだ。スターターボタンをプッシュするとカーボン製ディフューザーから突き出た2本のマフラーカッターから豪快なエグゾーストサウンドが響き渡る。
搭載されるエンジンは3.8L V6ターボだが、イタルデザインのエンジンスペシャリストの手によってソフトウエアに手が加えられ、インタークーラーとターボもGT3で使われるものに置き換えられている。
その結果、最高出力は600PSから720PSに、最大トルクは652Nmから780Nmにパワーアップ。残念ながらデモカーゆえにサーキットのテストは不可能だったので、今回はアウトストラーダへ乗り込む。専用のミシュランタイヤが温まったのを見計らいスロットルを踏み込むと、200km/hを超えても踏みしろは十分に残っている。おそらく最高速度はベースモデルの公称値315km/hを超えるのだろう。
頼もしいのはこのパワーに最適化された4WDシステムで、超高速域でも素晴らしいスタビリティを見せてくれる。さらに大型化されたブレンボ製のディスクブレーキは制動力、コントロール性も確か、トリノ郊外にある残雪の見える山間のワインディングロードでも接地性は高く、コーナーでは驚くほど敏捷なフットワークを見せる。
一方で、ドライブロジックをコンフォートに合わせれば意外なほど快適で、トリノ市街地のラッシュアワーではイージードライブも可能だった。
GT-R 50はイタルデザインの手によって、デザインやパワートレーンがアップグレードされたことで真のスーパースポーツカーの仲間入りができるところまで到達した。それは99万ユーロ(1億2900万円)という価格が象徴している。
ただし問題はベースになっている「日産 GT-R 」がフェイスリフトこそ何度か行われたものの、基本設計はもはや15年も経過している点である。まあ50台限定のラストエディション、コレクターズアイテムと考えれば納得できないことはない。
レポート:T. Geiger/YK/Kimura Office
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