アストンDBS、待望の“ヴォランテ”に試乗!
掲載 更新 carview! 文:九島 辰也/写真:アストンマーティン
掲載 更新 carview! 文:九島 辰也/写真:アストンマーティン
話半分に聞いてほしいのだが、ヨーロッパには我々日本人にはわかりづらいヒエラルギーが存在する。ものすごく簡単にいってしまえば、伯爵や男爵、それから王室などと称される“家柄”がいまもしっかり根付いているのだ。アストンマーティンやベントレー、ロールス・ロイスといったブランドは、そんな方々をメインストリームと考えている。20世紀初頭、まだ自動車が一般的でない時代、彼らはそれらを手に入れ自らグランプリレースに出場していた。
そんな経緯のあるブランドだから、これまで何度も消滅しそうになりながら生き永らえてきた。その都度誰かがブランドの灯を消してはならないと行動してきたからだ。そう考えると、今回の100年に一度といわれる不況も恐れるに足らない。たとえ親会社が変わろうと、次のスポンサーが現れるのだから。
ところで、アストンマーティンはモデルラインナップのほとんどに12気筒エンジンを搭載する。これは前述した階級の人たちがそれを欲するから。それを証拠に、あのメルセデスでさえV8+ツインチャージャーというユニットを持ちながらV12をしつこくラインナップする。しかも、モデルは限定されていて、SクラスやSL、CL(かつてはSLC)といった歴史あるクラスのみ。これこそまさに上流階級向け。その意味からもこのターゲット層は保守的であると推測することができるだろう。
アストンマーティンはそんなマーケットのど真ん中にあるブランド。長年生産台数が少なかったのはそこだけを相手にしてきたからだ。70年から94年までの年平均生産台数はおよそ200台、それ以前は数十台ともいわれる。しかも、その8割近くがいまも現存するという驚異的な生存率を誇っている。まさにクルマを複数台持てる人向けといえるだろう。
では、こうしたブランドがいまどんな局面に直面しているかといえば、それは新興マーケットへの期待だ。昨今これまでにはなかったドゥバイやロシア、中国といった市場での販売が着実に伸びている。このことからも、こうしたエッジの効いたブランドこそ、末永く生き延びられるのではないだろうか。
ログインしてコメントを書く
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
ボルボEX30 詳細データテスト 高い動力とほどほどの操縦性 物足りない乗り心地 厄介な監視機能
中古車を狙っている人必見!! 約10時間&450kmの東京-静岡往復でわかった初代アウトランダーPHEVの実力
マセラティやAMGのタクシーも! メルセデス・ベンツ新型「Eクラス」にタクシー仕様はない!?【みどり独乙通信】
ダ・コスタ、ミサノの雪辱果たす逃げ切り優勝。前日優勝のキャシディ2位、日産ローランド3位|フォーミュラE第10戦ベルリンE-Prix
ちょっとクセが強すぎかも? オラ07 試作車へ試乗 モデル3へ並ぶ航続距離 欧州で販売へ
「SUBAROAD」ってなに? スバル車でなくても使える「寄り道ドライブアプリ」で淡路島を旅してわかった賢い使い方とは
マルティン、フランスGP完全制覇し今季2勝目! マルケス10人ごぼう抜き2位|MotoGPフランスGP決勝
2024年版 世界最速のクルマ 15選 恐るべき性能を持つ「市販車」たち
アストンマーティン初の超高級コンドミニアムが完成! 99%が完成前に成約済みの豪華すぎる全貌とは
70年前の人気「パワーアップ」チューニング モーリス・マイナー(1) 足りないのは馬力だけ
スーパーチャージャーが「別物」に変える モーリス・マイナー(2) 驚くほどのチューニング効果
忠実に再現された「槍を持った人」看板 アクキー手に現地へ! ゼンリンの投稿が大反響
若者も注目するアメ車の“異世界”。「ジープ ラングラー」大幅値下げ戦略と日本で人気上昇の背景
どちらがお好み? コンパクトミニバン対決!「新型フリードvsシエンタ」注目ポイントはココだ
オラオラ系エアーに車中泊クロスター。ホンダアクセスの新型フリード用パーツがなかなかイケてる
【えっ、もう受注開始?】新型「フリード」今日から予約可! 6月の発売待ちは悪手。販売店ナマ情報
レクサスLM“3列6人乗り”ついに発売! 4人乗りと何が変わった? 1500万円でライバルは高級SUV
新型「フリード」は2連ラインLEDの未来顔! 「エアー」登場でまさかのステップワゴン方式に
【まさに次期マツダ6?】マツダが中国で発表した流麗な新型セダンの日本導入が“絶対にない”理由
新型「フリード」5月登場! 「シエンタ」も改良で大激戦。デザイン派かコスパ派かでお勧めが違う
【年内納車も!】CX-80日本モデルは6月発表、8月予約開始。発売が遅れた“嬉しい理由”とは?