【王者の貫禄!?】新「N-BOX」がお洒落家電やメッキレスを目指す理由に納得
掲載 更新 carview! 文:山本 晋也 96
掲載 更新 carview! 文:山本 晋也 96
2023年秋にフルモデルチェンジ、3代目へと進化するホンダ「N-BOX」が、そのスタイリングを明らかにしました。
言うまでもなく日本で一番売れている乗用車。軽自動車の販売ランキングでは8年連続で1位という絶対王者です。
価格帯やパワートレインなどの情報はなく、現時点では内外装が公開されたのみですが、キープコンセプトで進化したのは明白でしょう。
>>N-BOX(現行モデル)ってどんなクルマ? 価格やスペックはこちら
>>N-BOXカスタム(現行モデル)ってどんなクルマ? 価格やスペック情報はこちら
従来からN-BOXは標準系とカスタム系が4:6程度の販売比率となっているのですが、いずれも一目でN-BOXとわかるスタイリング。とくに標準系は、N-BOXの特徴といえる丸ヘッドライト内に上下分割タイプのリングをインストールして瞳のように見せることで、強い目力を手に入れているのが印象的です。
ヘッドライトにはさまれたフロントグリルも丸穴デザインで、シンプル家電のようなイメージは超定番モデルだからこそできる新提案と言えそうです。
カスタム系については左右のヘッドライトをつなぐ一文字のライトが印象的な顔を生み出しています。ホンダに限らず、軽スーパーハイトワゴンのカスタム系といえばメッキでギラギラさせるというのが常套手段ですが、N-BOXはカスタム系でも次のフェイズを睨んだスタイリングとしていることが見て取れます。
このように、よくみるとチャレンジングなスタイルですが、全体としてはキープコンセプトに感じられ、N-BOXとしての継続性を守っているのは見事なデザインといえるのではないでしょうか。
デザインの新提案はインテリアでも感じることができます。
従来の軽スーパーハイトワゴンの価値観では「収納は多いほどいい」と捉えているユーザーが多いのではないでしょうか。そのため“小さなポケットが各所に用意されているほど偉い”という評価を受けがちです。
しかしシンプルな生活という視点でいえばポケットが多いよりも、大きな収納があって、そこにすべてを仕舞えるほうが使い勝手がいいともいえます。そこで新型N-BOXは、フロント周りの収納をグローブボックスに集約しています。
従来から容量を倍増したというグローブボックスには、車検証や説明書、ボックスティッシュ、各種ケーブルを収めても余裕があるサイズ感となっているのが写真からも見て取れます。また、後席サイドの小物入れスペースでも運転席側にはボックスティッシュが収まる大サイズとなっているのは使い勝手の点からも注目ポイントといえるでしょう。
いわゆる「ミニマリスト」ほどではなくとも、モノを減らしてシンプルに生活するというライフスタイルが流行するトレンドを考えると、新しいN-BOXの提案するカーライフは新時代にマッチしたものといえるかもしれません。
>>デザイナーに聞いた新旧N-BOXの違い。王座盤石? メッキ激減のカスタムは吉か凶か
気になる点もあります。
ご存じのように軽スーパーハイトワゴンにおいてはSUVテイストが流行中です。三菱「デリカミニ」、スズキ「スペーシアギア」、ダイハツ「タントファンクロス」といったSUVテイストのライバルに対する回答をホンダが用意しなかったのは王者としての余裕かもしれませんが、スキを見せたということになる可能性もあります。
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また、装備面ではスズキや日産や三菱の軽スーパーハイトワゴンに備わるサーキュレーターが用意されていないのも気になるところかもしれません。ただし、ルーフ内張りを薄くするなど空間を広くしたことで12.8インチという大画面のリヤ席用モニターを純正アクセサリーとして設定できているのはN-BOXのアドバンテージともいえそうです。
筆者個人として新型N-BOXに期待していたのは助手席側をピラーレスにした大開口でした。すでにホンダの軽商用車「N-VAN」では実現していますし、ライバルであるダイハツ「タン」トが標準装備する「ミラクルオープンドア」は、大きな魅力となっているからです。
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ただし、2018年6月以降の新型車については電柱との側面衝突を想定したポール側面衝突試験をクリアすることが保安基準で定められています。もともとBピラーにハイテン鋼を使うなど側面衝突のポテンシャルについては定評のあったN-BOXとしては、安全性を考慮するとBピラーレスボディを採用するという結論には至らなかったのかもしれません。
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写真:小林俊樹
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