東京モーターショーほど多様性に富んだショーは無い ~清水和夫はこう見た~
掲載 更新 carview! 文:清水 和夫
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メディアからも一般の来場者からも多くの注目を集めたのは、西館入り口に展開するマツダブースのデザインコンセプト「RX-VISION」だ。RXの名の通りロータリーエンジンの搭載を謳うスポーツカー・コンセプトだが、そのスタリングが驚きだ。ロングノーズ&ショートデッキはまるで往年のアメリカンスポーツカー。知り合いのフランス人ジャーナリストはこの長いノーズを見て「ストレート6か!」と歓喜の声を上げていたが、私は直感的にフェラーリ・F12ベルリネッタを思い出して心臓がドキドキした。でも冷静になってみると、ボンネット中央部の高さから推測してV12は無理かもしれない。
合理的な解釈をしてみると、ロータリーなら4ローターか、2ローターならフロントにラゲッジスペースが確保できるはずだ。個人的には4ローターでル・マンのGTクラスに参戦して欲しいと思う。きっとロードスターの山本修弘・開発主査も同じ意見だと思う。ちなみにヨーロッパ人と話すときはロータリーではなく、ロータリーを発明したバンケル博士に敬意を示し「バンケル・エンジン」と呼ぶべきかもしれない。
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