3000億円の価値があるのか? トヨタが作った日本版ニュルを見て思うこと
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:小沢 コージ
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:小沢 コージ
愛知に日本版ニュルが! とネットで話題の新テストコース「トヨタテクニカルセンター下山」に行ってまいりました。総敷地面積650万平方メートル、総工費3000億円とも言われる超大型プロジェクトで、かつてない超本格的テストコースがトヨタ本社研究所から30分以内の場所にできたというのが最大のミソ。
日頃の研究開発の中で、試作車の走りをトコトン確かめることができる。言わば勉強部屋の隣に、本格的なテストルーム&筋トレルームができたイメージでしょうか。もたらすプラス効果は簡単には言い表せませんが、今まで狭い研究所のテストコース、もしくは遠い静岡や北海道のテストコースでしか試せなかった本格的な味見を近くでできるようになったのです。
具体的に試作車のテストと言っても、普通の道ではせいぜい数10km/h以下での急制動や急加速ぐらいしか試せません。あるいはデコボコ道の乗り心地など。しかし現実にはクルマはさまざまな天候下でさまざまな路面の上を走り、ときに100km/h以上での複合コーナリングやダブルレーンチェンジ、急制動、視界の悪いところでの急操作などいろいろ試されるわけです。
英語のスキルに例えるなら、中学高校でいくら文法を学び、英単語を覚え、日本人英語教師と話しても実際に海外で使えるのかわかりません。やはり人種のるつぼニューヨーク、あるいは多ヶ国語が使われる欧州やASEANで使ってみないと。テクニカルセンター下山はいわばそういった「本当に使えるクルマの性能」を素早く確かめるために存在するのです。
※2019年6月27日。記事中に編集側の作業による(執筆者ではなく)誤りがございました。お詫びして修正致します。
=====
「…普通の道ではせいぜい10km/h以下での…」→「普通の道ではせいぜい数10km/h以下での…」
=====
ログインしてコメントを書く
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
「ジャパンモビリティショー2024」開催決定 新しい事業つくるビジネスイベントに
アウディ A4/A5シリーズに“傑作”うたう2つの特別仕様車 インテリアの質感アップ
SUBARUサンバーを快走仕様!「誰もやらないスピーカー修復」2
小さいことに価値があるGLAのベストバイがコレ!【メルセデス・ベンツ GLA】
昭和世代じゃなきゃ理解不可能!? マツダがこだわる[ロータリーエンジン]って何がそんなにスゴい?
新型[コスモスポーツ]復活!! 特許庁に出願されたから市販化秒読み!? しかもリトラクタブルも続行
彼女のマツダ「RX-7」は175台限定の「タイプRZ」でした! ドレスデザイナーがFD3Sを選んだ理由と愛車に巡り合ったストーリーとは
鉄人リードのル・マン連続出場途切れる。ドライバー変更のプロトン、マスタング3台目のカラーリングを公開
中国GP以降伸び悩むセルジオ・ペレス。契約更新の保留が大きなプレッシャーに
ハイブリッドでクラシックな「アメリカン」 ジープ・グランドチェロキー 4xeへ試乗 悪路性能は圧巻
人はなぜ「◯◯界のロールス・ロイス」を目指すのか? 最高であり文化の香り漂うのは「ベル・エポック」という豊かな時代に誕生したから!?
フォード・マスタング躍進。チャズ・モスタート&キャメロン・ウォーターズが今季初勝利/RSC第4戦
【予算もサイズも性能も好敵手】アルファロメオ「ジュニア」とレクサス「LBX」買うならどっちだ
【購入前にマストで訪れたい】LBXの世界観を体感できるポップアップ展示が世田谷にオープン
シビックがイメチェン&出力アップ! スポーティな25年モデルが米で公開。日本にも近々上陸か
【若手も中堅も不足中】“クルマ離れ”はある意味ラッキー! 自動車メディアを目指す人必見の業界事情とは?
218万円の激安カローラクロス「G“X”」はアリかナシか? 装備をチェックしてみた!
【悲報?】販売好調の人気SUV「ヴェゼル」が商品改良で“大穴グレード”を落とした大人の事情
「シエンタ」が商品改良。変更点は少ないが、ハイブリッド7月、ガソリン8月と納期が大きく改善
イタリア語で「12気筒」を意味する新型フェラーリは「デイトナ」似。SDGs時代もV12は不滅?
【円安効果はごく一部!】国産自動車メーカー好調の理由は日本お得意の“着実な積み重ね”にあった