マセラティ ギブリ海外試乗。ベストモデルは?
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:マセラティ
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:マセラティ
そこから乗り移ったのは、410psエンジンと4WDを組み合わせたS Q4だったが、こいつは走り出すと同時に素のギブリよりさらに熱いクルマであることを主張してきた。S Q4は車重1870kgと、4WD化に伴う重量増は60kgしかないから、0-100km/h加速4.8秒、最高速284km/hと、80psの違いがパフォーマンスを明確に向上させているのに加えて、エンジンのレスポンスも一段と鋭く、サウンドも心なしかより官能的に聴こえるからだ。
しかもさすがフルタイム4WD、そういった動力性能の向上をストレートに享受するようなドライビングをしても、パワーを持て余す素振りを見せることはない。コーナリングもまさにそうで、2WDより若干手応えの重いステアリングを切り込むとノーズが思いのままに向きを変え、脱出に際して踏み込んでも顕著なアンダーステアを感じさせることなく、ドライバーの意図したとおりのラインを辿ってコーナーを抜けていく。それでいてコーナリングの限界付近に至ると、4WDならではの安心感に包まれる。
つまりギブリS Q4、4WDのデメリットをほとんど感じさせず、そのメリットだけを享受できるクルマだといっていい。マセラティの資料によれば、動力性能は同じエンジンの2WD版たるギブリSと事実上変わらず、燃費は100km走行当たりたった0.1リッターだけ増加する、とある。この試乗会には2WDのSが用意されていなかったので、Sとの比較はできないが、プライス次第ではS Q4がベストなギブリである可能性もあると思う。いずれにせよ、雪道も走れるマセラティなんて、なんだか面白いではないか!
トスカーナではディーゼルにも試乗したが、パフォーマンスにはまったく不足を感じなかったし、ハンドリングも悪くない。とはいえ、エンジンの回転フィールとサウンドに華が感じられないのが、マセラティのディーゼルとしては寂しいと思った。逆にいえば、ガソリンエンジンのギブリにはマセラティの名に相応しい華があるということで、まずは今秋SとS Q4から予定されているという日本導入を、今から愉しみに待ちたいと思う。
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