アウディが見据える未来、g-tron&e-tron
掲載 更新 carview! 文:大谷 達也/写真:アウディ ジャパン
掲載 更新 carview! 文:大谷 達也/写真:アウディ ジャパン
「tron experience」のもうひとつの目玉は、R8 e-tronの試乗だった。しかも、公道をちょろちょろっと走るだけではなく、サーキットに見立てた特設コースを思いっきり走らせてもらえるというもの。いうまでもなく、R8 e-tronはモーターとバッテリーで動く純粋なEV。しかも、まだ量産されていない試作車である。それを好きに走らせていいなんて経験は滅多にできるもんじゃない。喜び勇んでコクピットに飛び乗ったことはいうまでもないだろう。
実際に試乗してみて分かったのは、電気モーターによるパワーの沸き上がり方が未来的なのはもちろんのこと、それ以上に印象的だったのがスタビリティ・コントロールの効かせ方だった。R8 e-tronは2基の電気モーターを搭載し、それぞれが左右の後輪を独立して駆動する。つまり、クワトロ(4WD)ではなく後輪駆動。ただし、瞬時に、しかも正確に制御可能な電気モーターにより、後輪のみとはいえ左右輪を独立して駆動するため、従来のエンジン車では考えられないようなスタビリティ・コントロールが可能になっているのだ。
たとえば、合計380psのパワーを駆使してオーバーステアに持ち込んだとしよう。すると、スタビリティ・コントロールはこのオーバーステアの姿勢を保ったまま、スルスルスルっと電気モーターのパワーを絞っていくのである。この動作は実にスムーズで、「スタビリティ・コントロールにお仕置きされた」という印象をまるで持たない。EVスポーツカーならではの楽しみといえるものだった。もっとも、同様の制御はハイブリッド・スポーツカーのポルシェ918や次期型ホンダNSXでも可能なはずだから、電気パワーを用いた次世代スポーツカーの登場が待ち遠しいともいえる。
「tron experience」では、このほかロータリー・エンジン搭載のレンジエクステンダー・モデル「A1 e-tron」の進化版にも試乗できたほか、アウディが次世代自動車の本命と考えるプラグイン・ハイブリッドカー「A3 Sportback e-tron(以下、A3 e-tron)」のプレゼンテーションも行われた。A1 e-tronはドイツ国内で行われている実証実験用だが、A3 e-tronは遅くとも2013年初頭には発売される見通しという(日本導入は未定)。「自動車の未来」に向けて急ピッチで歩を進めるアウディの今後が楽しみだ。
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