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ケイマン&ボクスター、GTSの走りを報告

「S」との大きな違いはどこに?

それとは対照的に、Sからの進化が明確だったのは、シャシーの仕上がりだった。サーキットではPTV搭載モデルのステアリングを握ることもできたが、ステアリングを切り込んだ瞬間にコーナー内側の後輪にブレーキトルクを与え、俊敏なターンインを生み出すこのシステムは、ケイマンGTSの走りを、さらに魅力的なものにする魔法のアイテム。こちらも標準装備となるダイナミックトランスミッションマウントが、パワートレーンとボディとの間に、素晴らしい一体感を生み出しているのも印象的だった。

6速MTと7速PDKとの乗り比べでは、個人的には前者の方が好みだった。センターコンソール上のスイッチで、「スポーツプラス」モードを選択すると、エグゾーストサウンドがさらに刺激的になると同時に、シフトダウン時にはオートブリッピング機構が働くようになる。これが何とも魅力的な制御を見せるから、いわゆるマン・マシンの一体感、マシンを操る楽しみは、さらに大きなものになる。

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