大きく広くなった、新型ステップワゴンに試乗!
掲載 更新 carview! 文:島下 泰久/写真:篠原 晃一
掲載 更新 carview! 文:島下 泰久/写真:篠原 晃一
室内の広さは期待を裏切らない。いや、それどころか想像以上と言うことができるだろう。まず運転席からして、フロアの低さに加えてルーフが高くドア開口も大きくなったことで、ほとんど屈むことなく腰を横移動させるような感覚で乗り込むことができる。これだけでもちょっとした感動だ。
ここで着座位置を合わせておいて2列目へと移ると、こちらも余裕綽々。1-2列目の間隔は先代比100mm伸ばされており、ヘッドクリアランスも40mm増しているだけにスライド位置が後方だと落ち着かなくすら感じるほどである。
圧巻は3列目だ。2列目シートの前後スライドを十分余裕ある位置に合わせた状態でも、そこには大人の男がガマンせず座っていられるだけの空間が確保される。足元に窮屈さは無いし頭部周辺にも圧迫感は皆無。サイドウインドウを立てた恩恵はこの辺りに表れている。これならガマンが要らないどころかゆったり寛げそうだ。
残念なのは2列目、3列目ともに中央席のシートベルトが2点式で、ヘッドレストも一部モデル以外は装備されないということである。日本のミニバンでは毎度のように繰り返されるこの話題、いい加減やめにしたいのだが、いい加減改まる気配が無いので仕方が無い。しかもステップワゴンのターゲットはファミリーなのだ。8人のウルトラマンのうち誰がこの中央席に座るのだろうか。愛する子達のためには父と母が? 本当にそれでいいのか?
3列目シートは格納の際、これまでのように左右に跳ね上げて固定するのではなく、このクラスでは初めて床下収納が可能となった。収納は一度覚えれば至極簡単。空間を余さず使うことができる。3列目はたまにしか使わず普段は格納しておきたいという人にとっては待望の装備と言えるだろう。
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