ワイルド系デートカーという新境地。ダイハツ タフトはハスラーとはぜんぜん違う仕上がりになっている
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:望月 浩彦 300
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:望月 浩彦 300
さらにはインテリアの演出の違いだ。ハスラーは2代目になってクオリティ路線に転じ、時計のクロノグラフ的な道具感もまとった。その象徴がインパネの大きな3連ベゼルで、丸型六角形のようなワクが運転席前、中央、助手席前と並び、メーター、ナビ類、小物入れと機能がキッチリ分けられている。
ところがタフトはあくまでもペキペキな直線基調をまとい、外観との一体感が凄い。そしてなんといっても全車標準の大型ガラスルーフ、スカイフィールトップだろう。
オープンカー要らずの開放感で、乗用車的でもあり、デートカーっぽくもある。ついでに交差点に近づくと、場所によってはガラスルーフ越しに信号が見えるのも面白い。
リアシートの設計も興味深い。タフトは新たに「バックパックコンセプト」を採用。ハスラーには付いているリアのロングスライド機構をあえて省いた上、フロントとリアでシート柄を変えて雰囲気を分けている。
同時にその結果、シートレールぶんの座面が下がり、居住空間も低くなり、全高をハスラー比で5cmほど下げることができた。見た目も乗車位置もタフトの方が全体的に低め。ズバリ、リアシートの利便性ではなく、走りと視界の低さを取ったのだ。
もちろんタフトのリアは全然狭くないが、スライドだけでなくリクライニング機構も付かないし、シートバックもワンタッチで超簡単。明らかに積載性能を優先している。
ラゲッジもハスラーは濡れたモノを収納できる横長アンダートレイが付く一方、タフトはトレイなしだが、その分収納容量が倍ぐらいある。
ハスラーが家族全員で楽しむ軽SUVだとしたら、タフトは大人2人で楽しむ軽SUV。割り切った分、デートカーっぽいのだ。
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