新型ポロGTI試乗。ゴルフGTIを凌ぐ魅力と完成度に驚いた
掲載 更新 carview! 文:河口 まなぶ/写真:フォルクスワーゲン グループ ジャパン
掲載 更新 carview! 文:河口 まなぶ/写真:フォルクスワーゲン グループ ジャパン
シャシー関係ではゴルフGTIと同じように、高速でコーナリングした際にトラクション性能を最適化してくれるXDSディファレンシャルロックが標準装備されている。また装着されるミシュラン パイロットスポーツ4は215/45R18サイズ(※欧州仕様ではオプション)。ついにポロGTIにも18インチが装着される時代になったわけだ。
18インチ化されたポロGTIは、一般道、高速道路と速度を問わず、乗り心地もかなり好印象だ。路面の継ぎ目や段差で入力はあるものの、振動や衝撃を良く抑え込んでいる。ドライビング・プロファイルをノーマルで乗っている際には、サスペンションのダンパーもノーマルなので快適性は極めて高い。常にフラットな姿勢を維持しつつ、ストローク感もあって路面のうねりなどもいなして突き進む。
エンジンはノーマル・モードでも力強く頼もしい。最大トルクの320Nmを1500rpmから発生するだけに、どの回転からでも望むだけの力を手に入れることができる。フラットトルクな出力特性でドラマチックなフィールは薄いが、実用面で極めて優秀なエンジンといえるだろう。実際、高速巡航時もわずかにアクセルを開けているだけでゆとりを感じさせるほどだった。
スポーツ・モードにすると、サスペションは即座に引き締まった印象を伝え、高速道路では乗り心地が硬くなったことがはっきりわかる。ハンドルにもダイレクト感が生まれ、ワインディング等で頼もしい印象をプラスしてくれる。
それでもGTIはスパルタンなスポーツモデルではない。サスペンションは引き締まってコーナリングはダイレクトになるものの、最低限の快適性は失わない。もちろんペースを上げて走ったり、サーキットならば存分にスポーツ性を味わうことはできるが、快適性の全てを犠牲にするわけではない。
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