2020/21年シーズン WEC参戦マシン
米国に本拠を置くスクーデリア・キャメロン・グリッケンハウス(SCG)が、ハイパーカー「SCG007」の概要を公開した。FIA世界耐久選手権(WEC)2020/21年シーズンの参戦を目指すマシンである。
【画像】グリッケンハウスSCG007と、GRスーパースポーツ【比べる】 全20枚
エンジン:3L V6ツインターボ
最高出力:840psでの走行に対応
価格:200万ユーロ(2億3809万円)
車重:1100kg
SCG007と呼ばれるマシンは、WECに新設されるハイパーカーをベースにしたクラスに出場し、トヨタGRスーパースポーツ、アストン マーティン・ヴァリキリー、ランボルギーニ・アヴェンタドールなどのマシンと競うことになる。
2020/21年シーズンより開始されるハイパーカー規定は、1990年代初期から現在まで続くLMP1プロトタイプに替わるトップカテゴリー。メーカー各社は、コンセプトカーでも市販のハイパーカーでも、レース仕様なら参戦することができる。
規定を超える840psも可能
同規定では、ドライブトレインはガソリン・エンジンだけでなく、ハイブリッド・システムの搭載も可能。合計最高出力は750ps以下、モーターを搭載する場合はその出力が270ps以下でなければならない。最低車両重量は1100kgと定められている。
SCG007は、グリッケンハウス・ブランドの3.0L V6ツインターボ・エンジンを搭載。その最高出力は840psで30時間の走行に耐えると説明されている。ただし、ベースとなるユニットがどこのメーカー製であるかは明らかにされていない。
昨年に公開された画像では、マシンが赤/白のボディカラーをまとい、テレホンダイヤル型のホイールを履いていたことから、アルファ・ロメオ・ジュリア・クアドリフォリオのF154型エンジンのボアアップ版ではないかと噂されていた。
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