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【カルマ・レヴェーロ 上陸】ブラックベリーQNX、統合コクピットのデモカーに オートモーティブワールド

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【カルマ・レヴェーロ 上陸】ブラックベリーQNX、統合コクピットのデモカーに オートモーティブワールド

新型レガシィも、ブラックベリー

ーーMicrosoftがPCの代名詞であるように、
BlackBerry QNXはコネクテッドカーの代名詞であるーー

【画像】カルマ・レヴェーロを撮影 ブラックベリーのコンセプトカー【実車】 全35枚

タイム誌がこう評するように、2000年代のスマートフォン市場を席巻したカナダのブラックベリー社(BlackBerry)は現在、コネクテッドカーの世界で組込み型システムのイノベーターとして主導権を握りつつある。

例えば、昨年アメリカで発表されたスバルの新型レガシィとアウトバック(北米仕様)。11.6インチというフルHDの大きな縦型ディスプレイを備えたインフォテインメント・スクリーンが話題になった。

その新型レガシィの統合コクピット・システムに採用されたのがブラックベリーの「QNXハイパーバイザー」だ。

QNXハイパーバイザーとは

そもそも、デジタルメーター、カーナビ、インフォテインメント/エンタメ系システムという諸機能は、現代の新型車にとって大きな商品力となるにもかかわらず、それぞれの特性にあわせたOSとコンピュータが必要となっている。

具体的には車両の安全性に直結するメーターまわりの制御には信頼性が高いOSが必要となり、スマートフォン連携などのアプリケーションまわりには汎用性が高いOSが求められている。

「QNXハイパーバイザー」はこうした複数の動作環境を1つのSoC(システム・オン・チップ)上で安全に共存させる仮想化環境テクノロジーだ。

新型レガシィの縦型ディスプレイのメニューに「Map」「Car Info」「MySubaru」「Media」「Apps」という様々なアイコンが並び、ユーザーがシステムの違いを意識することなく操作できるのは、QNXハイパーバイザーを応用した統合コクピット・システムのおかげである。

その技術のデモカーが現在東京に展示されていて、珍しいクルマがベースとなっている。

カルマ・レヴェーロ 内装を撮影

1月17日まで東京都・お台場で開催されているクルマの先端技術展「オートモーティブワールド2020」では、「カルマ・レヴェーロ」がブラックベリーQNXのデモカーとして登場している。

かつてフィスカー・オートモーティブが生産していた「カルマ」を、後継会社カルマ・オートモーティブが誕生し、アップデート版のカルマ・レヴェーロとして製造しているもの。

日本ではなかなか見ることができないPHV、レヴェーロの実車を撮影することができたのでご紹介しよう。

前述のように、ブラックベリーQNXの統合コクピット・コンセプトカーとしてカスタマイズされている車両であることをご理解いただきたい。

QNX 世界で1.5億台に搭載

コンセプトカーは、メータークラスター、インフォテインメント、コンパニオン・スクリーンという3つの画面が1つのSoCで駆動。複数のシステムを分離・隔離し、セキュアなコクピット・システムを実現している。

大型の電子ルームミラーには、カメラやセンサーからの入力を合成表示。ミラーの裏側に設置されたカメラには、車体前方の物体検知、交通信号の検出、レーン検知などの機能も組み込まれ、同じSoC上で動作させている。

なおブラックベリーQNXのテクノロジーを搭載する車両は、すでに世界で1億5000万台を突破している。アウディ、BMW、フィアット・クライスラー、ホンダ、GM,ジャガーランドローバー、マセラティ、メルセデス・ベンツ、ポルシェ、トヨタ、フォルクスワーゲンなどのOEMに利用されているという。

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