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最高のプレミアム・コンパクトSUVは レンジローバー・イヴォーク vs ボルボXC40 vs アウディQ3

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最高のプレミアム・コンパクトSUVは レンジローバー・イヴォーク vs ボルボXC40 vs アウディQ3

新型に生まれ変わったイヴォーク

今回のテーマはプレミアム・コンパクトSUVだ。新型レンジローバー・イヴォークに加え2台の主要なライバルであるアウディQ3とボルボXC40を用意した。生まれ変わったイヴォークは先代と似たデザインで、サイズも数ミリ程度しかかわっていないが、プラットフォーム刷新による実用性の向上や、マイルドハイブリッドの採用が魅力だ。

【画像】プレミアム・コンパクトSUV3台比較 全47枚

インテリアは大きく変わり、ヴェラール譲りの2枚のタッチスクリーンによりほぼすべての機能を制御することができる。ステリングにも先進的なスイッチが搭載されているが、わたしは路面から目を離さずに済む古典的なダイヤルが好みだ。

アウディも以前のダイヤルとボタン類を廃し、完全にタッチスクリーンに移行した。操作は比較的簡単だが、以前ほどの直感性はない。ボルボはiPadのようなタッチスクリーンで、左右にスワイプして操作する形式だ。

後席は3台ともに十分な室内空間が確保されているが、ボルボがベストのように思える。大人でも問題なく座れる広さが用意され、ウインドウのラインが低いことにより開放感が得られるのだ。

異なるアプローチの3台

内装は3台ともにプレミアムカーらしさを主張しているが、その手法は各々異なっている。アウディはアグレッシブな見た目でシャープなラインやアルミの表面を多用している。それに対してボルボは北欧らしく柔らかな印象で、明るく落ち着いている。豪華さの際立つレンジローバーは、ずっと車内にたいくなる質感の高さだが、エルゴノミクス的には気になる点もあった。

荷室に目を向けてみると、スペック上の容量だけではわからない違いが見えてくる。容量はイヴォークが最大のようだが、開口部の大きさや高さなどはアウディが有利で、より使いやすい荷室が用意されている。3台中最も容積の小さいボルボは、フロアを変形させることにより使いやすくなっている。

次は走りを見てみよう。3台ともに2Lのディーゼルで、スティールのモノコックを採用している。イヴォークのマイルドハイブリッドは非常にマイルドで、モーターのみで走行することはできない。180psを発生し、非常に静かなパワートレインだ。ギア比やエンジンのセッティングのせいか、低速域ではややレスポンスが鈍い印象を受けた。

ジャガー・ランドローバーの得意分野である乗り心地とハンドリングは良好だ。ステアリングもスムーズかつ正確で、レスポンスも適切だ。過剰な敏捷性はないが、衝撃が良く吸収され、洗練された乗り味になっている。公平に見てもキャビンの雰囲気やドライビングポジションは良好で、非常に完成度の高いクルマである。

完成度の高さでイヴォークの勝利

XC40に乗り換えてみると、ややロードノイズの大きさが気になった。綺麗な路面では良いが、少し荒れていると路面からの音が響き、エンジン音も大きめだ。しかしギアボックスは優秀で、シフトチェンジも非常に速い。車内には開放感があり、ハッチバックやサルーンとは異なるゆったりとした空間が用意されている。

快適かつ直線での気持ち良さや旋回性の高さも魅力だ。ただし初期の応答性ではボルボに分があるが、それ以外ではレンジローバーはさらに上を行っている。

最後はアウディだ。車内の騒音は大きめで、エンジンはボルボほど騒々しくないものの、ランドローバーよりは明らかにうるさいだろう。内装も他の2台ほどの特徴はなく、ボルボのクールさやレンジローバーの洗練性や高級感もない。

アウディはおそらく俊敏なクルマにしあげたかったのだろう。確かに敏捷性は高いが、それと引き換えに乗り心地も硬い。1つ言っておきたいのは、もし敏捷性を求めるのであれば、車重や車高の面で不利なSUVを選ぶべきではないということだ。この点では、中途半端なクルマだと言わざるを得ない。

詳細は動画にてお楽しみいただきたい。

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