Lotus Engineering & Hope Technology HB. T
ロータス・エンジニアリング & ホープ・テクノロジー HB.T
ロータスが自転車界に帰ってきた! 最先端のトラックレーサーで東京オリンピックを目指す
2020年東京オリンピックの切り札
ロータス・エンジニアリングは、英国自転車部品メーカーのホープ・テクノロジー社とコラボレーションし、革新的なトラックバイク「HB. T」を開発した。2020年東京オリンピックで、英国代表チームにメダルをもたらすためのマシンとして設計したという。
新型バイク「HB. T」は、ロンドンで実施されたロードバイクの展示会、ルーラー・クラシックで公式にお披露目された。また、グレード・ブリテン・サイクリング・チームによりすでに競技にも出場を果たしている。
ライダーは非公式で数週間に及ぶテスト走行を実施しており、2020年の東京オリンピックでの使用に向けて、今後も引き続き評価を続けていく。
空力性能と軽量化のスペシャリストとして
ロータス・エンジニアリングは、グループ・ロータス内で自動車技術におけるコンサルタントを行う部門として世界的に知られる存在。ロータスブランドの各車両はもとより、その革新性と専門知識は航空、医療研究、家具や造船などあらゆる分野に活かされている。
新たに開発されたバイクは、独創的なフロントフォークとハンドルバーを持つ。設計にあたってはバイクとライダー含めての風洞実験を実施。できる限りの軽量化を実現するとともに、最大限の強度を確保したという。さらに、安心してライダーが飛ばせるように剛性を上げてフロントエンドの感触に磨きをかけた。
過去には金メダリストも輩出
ロータスは1990年代に栄光のトラックレーサー「タイプ 108」を製造している。1992年のバルセロナ・オリンピックにおいてクリス・ボードマンはこのマシンで金メダルに輝き、1994年にはツール・ド・フランスのプロローグ(個人タイムトライアル)を制して栄光のマイヨ・ジョーヌに袖を通している。
ロータス・エンジニアリングのエグゼクティブ・ディレクターを務めるミゲル・フラゴーソは説明する。「ロータスは、レース基準のパフォーマンスを持つカッティングエッジな軽量マシンをいつの時代も得意としてきました。自転車の世界に戻るのは25年ぶりですが、ロータスのコアバリューをそのままトラックバイクにも投入するべくコラボレーションしています。来夏のオリンピックに照準を合わせ、ニューマシンのテストを続けていくことが楽しみで仕方ありません」
各業界の才能を集めた“ドリームチーム”
ホープ・テクノロジー社は、イングランド北西部ランカシャーに本社を置く自転車部品メーカー。30年にわたり、自転車の設計、生産、先進コンポーネンツのテストなどを行ってきた名門だ。英国内の自転車乗りやライダーの間で同社の製品が広く愛用されてきたのはもちろん、現在は製品のおよそ半分を海外に輸出している。レース界でも成功を収めており、最近はコンプリートモデルも手がける。
ホープ・テクノロジー社のマネージング・ディレクター、イアン・ウェザリルは語る。「フレームには高弾性炭素繊維を用いています。社内には複合材について30年の経験を重ね、エンジニアリング的見地から専門知識を培ってきた優秀なチームの面々がおります。今回の特別なマシンを作り上げるために、我々は製造手法にさらなる改善を行いました」
空力面での開発の大部分は、国際自転車競技連合(UCI)がマシンの開発ルールを見直した2016年のオリンピック時点の規格に基づいて行っている。当時、英国スポーツ研究所(EIS)が英国の主要サプライヤーと知見を共有したように、今回はホープ・テクノロジーがロータス・エンジニアリングと協働し、新型マシンの設計や製造プロセスに磨きをかけていくことになる。
グレート・ブリテン・サイクリング・チームの技術トップ、トニー・パーネル曰く「いわばエンジニアリングの才能が結集したドリームチームです。ホープ・テクノロジーはクオリティの高い製造水準を、ロータス・エンジニアリングは軽量設計および高効率な空力性能をもたらします。測定のスペシャリスト、レニショーの3Dプリント技術も活用して最先端の迅速な製造プロセスも実現しています」
2020年東京オリンピックで使用するためにはUCIに認可されることと、2019年末までにティソ UCI トラック サイクリング ワールドカップで戦うことが必須となる。
新型マシンは2019年11月1~3日にベラルーシのミンスク・アリーナでデビューし、11月8~10日にはホームグラウンドとなる英国グラスゴーのサー・クリス・ホイ自転車競技場でレースに出場する。
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