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ニューモデル 2019.10.23

【比較試乗】「フェラーリ・ポルトフィーノ vs ランボルギーニ・ウルス vs アルファロメオ・4Cスパイダー vs アバルト124スパイダー」が教えてくれるファン・トゥ・ドライブ

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イタリアンスポーツは個性が強い。いや、アクが強いといった方が良いだろう。しかし、アクの強さは強烈に人を惹きつけ、熱狂させるのもまた事実。今回の4台もベクトルを異にするが、ステアリングを握ればどれも最高に楽しい。ここでは、踊るラテンのスポーツカーを一台ずつレビューしていこう。

このアクの強さは、他の国ではありえない

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快楽の国、イタリア。ヨーロッパいち美味しい食事と、美しい景色。フランスと並んで飛び抜けたデザインセンスを持ちながらも伝統を重んじる職人気質。そして、ラテン民族特有の陽気さ。イタリアで生まれたスポーツカーは、人生の楽しみ方を本当によくわかっている。結論から言ってしまうと、いま最もお勧めしたいのは、ランボルギーニ初のSUV、ウルスだ。「おいおい、SUVがスポーツカーってどういうことよ!?」
そんな声が聞こえて来そうだ。

しかしもはやSUVは、ブームを超えたスタンダードとなりつつある。そしてこの中にあって最も快適で速く、圧倒的な存在感を持つウルスは、まさに現代のスポーツカーであると私は思うのだ。
ウルスはまず、そのエッジの効いた見た目がいい。下半分をバッサリ切り落としたらまんまスポーツカーと言えるスタイリングは、SUVが持つある種の生活感をまったく感じさせない。インテリアなどはまさにウラカンやアヴェンタドールの世界観。水平基調のダッシュボードにはぴっちりとレザーが貼り込まれ、フル液晶のメーターやスイッチ類の近未来性とクラシカルの融合が、なんとも言えない贅沢な空間を演出している。

エアサスの快適な乗り心地。狭い路地を苦にしない後輪操舵。ここまで完璧な演出ができていると、むしろ欲望は肥大する。

650psという化け物のような出力もいいが、いっそのこと絶滅が目前に迫る珠玉のV10やV12を搭載してもよかったのではないか?
ボディ剛性だって、もっと上げてハンドリングをシャープにするべきだ。どちらもアベレージとしては十分刺激的だが、ランボルギーニとしての存在感を強めるなら、外観同様もっとエッジを効かせてもよい。それでも事実上初めてのSUVと考えれば100点。そしてプレミアムSUVが現代のスポーツカーになり得るというヒントをもらえた時点で、ウルスの存在意義は十分にあると私は思う。

フェラーリの日常性は高い技術力の証である

ポルトフィーノは、フェラーリを日常にすることが、どんなことなのかを体現した一台だ。
リトラクタブルハードトップを備えるオープンスポーツカーとしてその剛性を補うべくスプリングレートはやや高めに設定されており、これがクローズドボディ状態だとクイックなステアリングの応答性を実現する。しかしその俊敏ささえもがフェラーリのイメージに相応しく、太いリアタイヤがもたらす横揺れ感や電子制御ディファレンシャルの安定感に、ドライバーはスポーティさを感じるのだ。

実際アクセルを踏み込んでもポルトフィーノは素晴らしい。低回転域ではサウンドこそ無骨だが、熱が入り回転が上昇するに従い全てが整って行く質感の高さには、フェラーリが組んだターボユニットの威厳が感じ取れる。思わずうっとりしていたら、アクセルを離した瞬間にパンッ! と一発マフラーが弾けた。バラバラと雑音をまき散らさない切れ味の良さは、ドイツ勢との違いを無言に物語る。

ハンドリングを存分に楽しんだあと、メタルトップを開け放つ。高い開放感はそれまでの緊張感を風と共に洗い流してくれる。ミッドシップである488よりも気を使わないアイポイントの高さ。クローズド状態よりも若干緩くなる操舵感は、可変ダンパーを緩めると見事に乗り味を調和させた。
刺激と優雅さを高次元でミックスさせた高貴な乗り味は、近代フェラーリの技術力そのものだ。ただこのポルトフィーノは、誰かと競い合うようなスポーツカーではない。ひたすらに自分と助手席の恋人のためだけにある一台である。

草食っぽいがパワーコントロールは難しい

ジュリアが登場するまで、長らく存在しなかったアルファ・ロメオの後輪駆動車。しかもそのシャシーはカーボンモノコック。横置きとはいえ小排気量エンジンのフラッグシップとなる1750ターボユニットをミッドシップにして、これをデュアルクラッチ式のトランスミッションで制御する。

スペックだけを見ても、アルファ4Cスパイダーは刺激的だ。そして肝心な走りも、時代を読み違えたのではないか? と思うほどワイルドかつダイレクト。フロントにエンジンを搭載しないハンドリングは、切れ味が遠慮なく鋭い。アシストのないステアリングは低速では重ため。路面からのキックバックも躊躇なく伝える性格だが、速度が上がるほどに操作性が良くなり、そのクイックな応答性に対応することが可能となる。

自然吸気エンジンの官能性が失われたことに対する鬱憤は、炸裂するパワーとサウンドが晴らしてくれる。カーボンモノコックを投じたにも関わらず車重は1トンを超えおり、ロータス・エリーゼのような軽さは感じられないが、それでもこの車重に240psのパワーをぶつければ、体感する速度感は抜群に高い。これをパドルとブレーキで操りながら駆けぬけるワインディングは、スポーツカー本来の魅力を甦らせてくれる。
それだけに4Cスパイダーには、日常性が大きく欠如している。かたや、ここをきちんと学んだアルピーヌA110は、取りあえずの成功を収めた。しかし、そもそもこうしたスポーツカーは、万人受けを狙うクルマではない。真のアルフィスタだけが、この素晴らしさと獰猛さを理解すれば良いのだ。

ご存じの通り124スパイダーは純粋なイタリアーノではなく日本(マツダ)とのハーフだ。そしてその影響が、良くも悪くもクルマに出ている。一番の特徴はFRのオープンスポーツという点だが、その味付けは本家とはひと味違う。
1.4Lのターボエンジンは3000rpm以下のトルクが細く、しかしながら回すほどにパワーがなぎるキャラクター。これが慣れないと、プロですらエンストをしでかす羽目になる。

しかしだからこそ〝アバルト〟なのだ。というのも本国には、もっと穏やかな〝普通の124スパイダー〟があるのだから。
イタリア勢念願のFRレイアウトは、車重がロードスターより遙かに重たいこともあってか、その乗り味は意外にもGT的だ。
そしてサーキットなど飛ばせる場所では大きくオーバーハング重量を感じさせるが、それゆえオーバーステアに持ち込むことは容易。そしてここにターボパワーを炸裂させれば、やはり本家よりも自在にドリフトコントロールができる。
同じアバルトでも595シリーズと比べるとドライブフィールは大人しく感じるが、サソリの毒はしっかり隠し持っている。これをとびきり辛口な、自分好みの一台に仕上げるのもまた夢があるのだ。

LAMBORGHINI URUS/ランボルギーニ・ウルス

最新のタッチパネルを活用しつつも、スイッチ類などはランボルギーニらしくスポーティな趣のインパネ。ホイールは標準が21インチだが、試乗車は23インチを装着。ハイバック形状のシートは、ホールド性が高く、SUVといえでもスポーツ走行にも対応。





【Specification】LAMBORGHINI URUS
■全長×全幅×全高=5112×2016×1638mm
■ホイールベース=3003mm
■車両重量=2200kg
■エンジン種類/排気量=V8DOHC32V+ツインターボ/3996cc
■最高出力=650ps(478kW)/6000rpm
■最大トルク=850Nm(86.7kg-m)/2250~4500rpm
■トランスミッション=8速AT
■サスペンション(F:R)=マルチリンク:マルチリンク
■ブレーキ(F:R)=Vディスク:Vディスク
■タイヤサイズ(F:R)=285/45ZR21:315/40ZR21
■車両本体価格(税込)=28,161,795円(9月26日現在)
お問い合わせ
ランボルギーニジャパン 0120-988-889

 

ABARTH 124 SPIDER/アバルト124スパイダー

マツダ・ロードスターをベースとしながら、オーバーハングと全幅は長くなり、堂々とした佇まいとなる。トランスミッションは6速MTとATが用意され、走りはロードスターとは異なる味付けに仕上げられているが、ピュアスポーツの乗り味は十二分に堪能できる。





【Specification】ABARTH 124 SPIDER
■全長×全幅×全高=4060×1740×1240mm
■ホイールベース=2310mm
■車両重量=1130kg
■エンジン種類/排気量=直4DOHC16V+ターボ/1368cc
■最高出力=170ps(125kW)/5500rpm
■最大トルク=250Nm(25.5kg-m)/2500rpm
■トランスミッション=6速MT
■サスペンション(F:R)=Wウイッシュボーン:マルチリンク
■ブレーキ(F:R)=Vディスク:ディスク
■タイヤサイズ(F:R)=205/45R17:205/45R17
■車両本体価格(税込)=3,986,000円(9月26日現在)
お問い合わせ
FCAジャパン 0120-130-595

 

FERRARI PORTOFINO/フェラーリ・ポルトフィーノ

フロントに3.9L V8ツインターボを搭載し、リトラクタブルハードトップを持つオープンフェラーリ。新設計された骨格は先代モデルのカリフィルニアTより80kgの軽量化に成功し、最高出力も40ps向上した600psを誇る。荷室容量は292L確保されている。





【Specification】FERRARI PORTOFINO
■全長×全幅×全高=4586×1938×1318mm
■ホイールベース=2670mm
■車両重量=1664kg
■エンジン種類/排気量=V8DOHC32V+ツインターボ/3855cc
■最高出力=600ps(441kW)/7500rpm
■最大トルク=760Nm(77.5kg-m)/3000~5250rpm
■トランスミッション=7速DCT
■サスペンション(F:R)=Wウイッシュボーン:マルチリンク
■ブレーキ(F:R)=Vディスク:Vディスク
■タイヤサイズ(F:R)=245/35ZR20:285/35ZR20
■車両本体価格(税込)=25,300,000円(9月26日現在)
お問い合わせ
フェラーリ・ジャパン 03-6890-6200

 

ALFAROMEO 4C SPIDER/アルファ・ロメオ 4Cスパイダー

4Cの基本構成はそのままにルーフをソフトトップ化。これにともなう車両重量の増加は、わずか10kgに抑えられているので、シャープな走りはスパイダーでも変わらない。軽量なカーボンモノコックボディや官能的なエキゾーストノートが最大の魅力。





【Specification】ALFAROMEO 4C SPIDER
■全長×全幅×全高=3990×1870×1240mm
■ホイールベース=2380mm
■車両重量=1060kg
■エンジン種類/排気量=直4DOHC16V+ターボ/1742cc
■最高出力=240ps(177kW)/6000rpm
■最大トルク=350Nm(35.7kg-m)/2100-4000rpm
■トランスミッション=6速DCT
■サスペンション(F:R)=Wウイッシュボーン:マクファーソンストラット
■ブレーキ(F:R)=Vディスク:Vディスク
■タイヤサイズ(F:R)=205/45R17:235/40R18
■車両本体価格(税込)=8,490,000円(9月26日現在)
お問い合わせ
FCAジャパン 0120-779-159

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(LE VOLANT CARSMEET WEB 山田弘樹)

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