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電動フィアット500 パンダとともに中核モデルに 最大でもCセグまで

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電動フィアット500 パンダとともに中核モデルに 最大でもCセグまで

アーバンモビリティと家族向けを重視

フィアットは欧州での販売のふたつの柱である500とパンダの刷新を計画中だ。新型500は2020年代半ばに完全電動モデルとして生まれ変わる予定だ。

【画像】小型車シェア1/3を占めるフィアット 全25枚

500ジャルディニエラ、新型500X、そしてティーポの後継となるSUVも準備中と見られている。この計画は先月トリノのデザインセンターで行われたフィアット・クライスラー・オートモビルズの幹部会合で決定されたようだ。

この会合について、オリバー・フランソワCEOは「フィアットはふたつのミッションを抱えています。アーバンモビリティは現代のコアですが、特に西欧においては家族の移動手段も重要なのです」と語った。

フィアットは今後もパンダや500などの小型車を販売し続けるようだ。欧州におけるシティカー市場ではフィアットがシェアの3分の1を占めている。今後はファミリー向けのやや大型なモデルのラインナップも拡大していく方針だ。

500には逆ヒンジドアを採用か

「今後の製品計画において、われわれはふたつの軸をもとにバランス良く展開していくつもりです。フィアット500シリーズと、ファミリー層向けモデルです。大型車やプレミアムカー、それにスポーティカーは考えていません」とフランソワは語る。

「Cセグメントまでは投入しますが、それよりも大きなモデルは必要としていません。全長3.5mから4.5mの間のみがフィアットの舞台なのです。EVは今後も拡大する方針であり、500のバリエーションをさらに増やして行きます」

AUTOCARでは、新しい電動500はスペースの有効活用のため逆ヒンジドアを採用するとの情報を入手している。BMW i3などと同様、リアヒンジの後部ドアにより5ドアミニなどに乗降性で対抗するということだ。通常の3ドアモデルの販売低迷を反映しての判断も含まれるだろう。

さらに、フィアットは販売が振るわない500Lではなく、SUVの500Xを先にモデルチェンジするようだ。その代わり、2018年にアナウンスした500ジャルディニエラを投入する。これは500のキャラクターを維持したまま、より大型のCセグメントに仕立てたモデルだ。

ファミリー向けは新型パンダが中心

ファミリー向けモデルの拡充は新型パンダを主軸に行われる。これは先日発表されたチェントヴェンティ・コンセプトをベースとするようだ。フランソワは「ルックスは次期型パンダにふさわしい」としている。新型パンダは2021年ごろ登場し、その2年後には電動バージョンも投入されるだろう。

フランソワはSUVの拡充を考えており、ティーポもSUVで置き換えられるだろう。ジープ・レネゲードとプラットフォームを共有し、PHEVも設定されるかもしれない。

そして500ファミリーは完全電動パワートレインの開発コストを補填するため、若干の値上げが行われるようだ。「内容、フィーリング、洗練性において妥協はありません」とフランソワは語る。「デザインも新たなアプローチを採り、より環境に配慮しながらぜいたくなクルマに仕上げます」

「テスラなどは、EV開発のコストを高価格車の販売により希釈しています。しかし、Aセグメントではそれは難しいでしょう。しかし500はそれに対処できる強みがあります。バッテリーには多大なコストがかかりますが、標準で100km程度の走行が可能なものを搭載し、レンタルや購入によりアップグレードを可能とします」

「AセグメントやBセグメントのみが、数十万台ものEV販売を可能とするでしょう。われわれは500とパンダだけで、小型車の3台に1台を占めているのです」

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