もくじ
ー EVスタートアップ ヒューマン・ホライズンズ
ー 全長5.2m 室内空間は広大
ー 数百個のLED メッセージ表示
ー 航続距離 最長640km
実車 EVのマスタング 英チャージ・オートモーティブ、グッドウッドで公開
EVスタートアップ ヒューマン・ホライズンズ
中国のEVスタートアップ企業であるヒューマン・ホライズンズが、急進的な電動SUVのコンセプト「HiPhi1」を発表した。同社の技術チームを率いるのは、かつてジャガー・ランドローバーのスペシャル・ヴィークル・オペレーションズ部門(SVO)でディレクターを務めていたマーク・スタントンだ。
このコンセプトカーは、ヒューマン・ホライズンズが最初に発売する市販モデルを予告するもので、同社によれば2年以内に製品化を計画しているという。
ヒューマン・ホライズンズという会社は、「スマート・ヴィークル、スマート・トランスポーテーション、スマート・シティ」に取り組むテクノロジー企業と表記されている。成長著しい中国のプレミアムEV市場に向けて、モデル・ラインナップの開発を計画しているという。これらのクルマは個人オーナーとカーシェアリングという両方の需要に向けて設計され、先進的な自動運転機能やV2X(車両とすべての物をつなぐ)コミュニケーションを搭載する。
HiPhi1コンセプトは同社が初めて公開した車両だ。技術的な開発は、フォードやジャガー・ランドローバーに在籍していたマーク・スタントンの指揮下で行われている。
全長5.2m 室内空間は広大
車体には562個のセンサーが装備されており、V2X技術を利用して「高度な自動運転」を実現するという。顔認識カメラを使って車内をモニターする機能や、異臭を検知するセンサーまで搭載されている。
HiPhi1には、4枚の観音開き式ドアのほか、後部座席のルーフに備わる跳ね上げ式フラップなど、全部で9つもの電動で開閉するドアやフラップ、荷室の扉が装備されている。スマートフォンと連動する顔認識システムによって、ハンドルやキーを使わずに車内に乗り込むことが可能だ。
乗車する際にはいくつかのモードが用意されている。「スーパースター」モードを選ぶと、すべてのドアとルーフが開く。「パレード」モードでは跳ね上げ式ルーフフラップを開けたまま、低速で走行できる。
エクステリア・デザインからは、中国人の嗜好がうかがえる。背が高いクロスオーバー型のデザインで、大きなクーペ風のグラスエリアが備わる。ヒューマン・ホライズンズによれば、エンジンがなくなったことで、フロントのバルクヘッドを従来のクルマよりも前方に配置することができたという。それによって、全長5.2mのボディ(ロングホイールベースのレンジローバーと同じくらい)に、広大な室内空間を実現できたと述べている。
数百個のLED メッセージ表示
後部ドアの後方から伸びたフィンと、フロントフェンダー後方に開けられたスリットを使って、空気の流れを導くエアロダイナミクスもHiPhi1の特徴の1つだ。ヒューマン・ホライズンズのケビン・チェンCOOによれば、このデザインは航空機から着想を得たもので、高速走行時の安定性を高めるとしている。Cd値は0.28を達成したという。
HiPhi1はスマート・ヘッドライトも装備し、様々な光のパターンを路面や壁に照射できる。例えば、前方の道路を横切ろうとしている歩行者がいれば、白と黒の横断歩道を路面に映し出し、安全な横断を促す。ヘッドライト下のパネルには数百個ものLEDが組み込まれており、様々なパターンやメッセージさえも表示できる。
車内は2脚ずつの座席が3列に並ぶ6人乗り。個々のシートは電動で様々な調整が可能だ。
車体は高張力鋼板とアルミニウムを組み合わせた構造で、バッテリーは床下に搭載する。ダッシュボードはほぼ全面にスクリーンを装備。ドライバーの前にデジタル・インストゥルメント、センターに縦長のタッチスクリーン、そして助手席側にメディア再生用のディスプレイが備わる。
サイドミラーの代わりにカメラが搭載されているが、現在このシステムは中国では認可されていない。
航続距離 最長640km
400名のエンジニアを率いるスタントンによれば、後輪駆動と四輪駆動の両バージョンが販売されるという。後者は最高出力272psを発生する電気モーターを前後に1基ずつ搭載し、0-100km/hまで3.9秒で加速する。
バッテリーもいくつか異なる容量が用意される予定だが、最も大きな96kWhのバッテリーパックと後輪駆動の組み合わせなら、航続距離は最長640km(NEDCテストモードによる)になるとのことだ。
スタントンは車両重量の数値を明らかにしなかったが、これだけの大きさと装備から推測すると2tを超えるだろう。
当面はHiPhi1を中国以外の市場で販売する計画はないというが、将来的には世界各国で展開する野心も抱いているようだ。価格はまだ発表されていないものの、中国のEV市場ではハイエンドな価格帯になるだろう。納車は2021年に始まる見込みだ。生産はかつて起亜の中国おけるジョイント・ベンチャーのパートナーが使っていた工場で行われる予定で、現在改修が進められている。
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