もくじ
ー MPVに代わるユーティリティカー
ー 1.5ℓ3気筒にマイルドHVも
ー 冒険好きな家族に
MPVに代わるユーティリティカー
欧州フォードは、ヨーロッパにおける大型ファミリーカーのラインナップを大幅に刷新しようとしている。モンデオ(写真白)、S-MAX(同青)、ギャラクシー(同黒)を廃止し、代わりに1台のクロスオーバー・ワゴンを投入しようというのだ。トップ画像は、AUTOCARの予想イメージである。
この新型車の名前はまだ明らかになっていないが、フォードの伝統的な大型ハッチバックとMPVの市場をカバーするものになる。発売はおそらく2021年初め頃になるだろう。
フォードが欧州専用車として展開しているいくつかのモデルとは違って、この新型車は北米やその他の地域でも販売される。車高が高いワゴンとして、米国ではスバル・アウトバックを比較対象にフォードは考えているようだ。
アウトバックは欧州ではニッチ向けモデルであるものの、米国では20年前に初代が発売されて以来、大きな成功を収めてきた。最近では年間20万台以上も販売されている。
先月、フォードの新事業・技術・戦略部門を率いるジム・ファーレイは、彼が「ユーティリティ」と呼ぶボディスタイルで、伝統的な乗用車の先を目指す戦略を示唆した。それほど車高の高くないクロスオーバーは、大幅に燃費が悪化することなく、「ユーティリティ(実用的)」な利益を顧客にもたらすと彼はその根拠となる考えを述べた。
1.5ℓ3気筒にマイルドHVも
この新型車は、フォードの非常に柔軟性が高いC2プラットフォームをベースに開発される。現時点では新型フォーカスが採用しているこのプラットフォームは、フィエスタから7人乗りSUVのエッジまで、広範囲の次世代モデルに適用可能だ。
さらにそのフロント部分は、商用車のトランジットとトルネオの兄弟車にも使われることになっている。
エンジンは数種類のガソリンおよびディーゼルが設定される。エントリー・グレードの1.5ℓ直列3気筒ターボ・ガソリン・エンジンには、ベルト駆動のモーターと小容量バッテリーを組み合わせたマイルドハイブリッドも用意される見込みだ。
内部関係者によると、ユーロ6に適合したディーゼル・エンジンは現実的な使用環境において、ガソリン・エンジンと同じくらいクリーンであるという。ガソリンのマイルドハイブリッドと比べると、依然として燃料消費量は少なく、価格も安く抑えられる。
冒険好きな家族に
フォードが欧州にミディアム・ハイトのクロスオーバーを投入しようとする計画の背景には、伝統的な大型SUVのラインナップでは、将来ますます厳しくなる排ガス規制に適合することが難しいという事情も透けて見える。
同じ理由から、より燃料消費が多くなる四輪駆動が、欧州でこの新型車に用意されるかどうかも不明だ。代わりに電子制御式のトラクション・コントロール・システムが、滑りやすい路面における走行を助けることになるだろう。
フォードはこの新型車が、現在の市場で多数を占める「冒険好きな家族」にアピールすることを期待している。この種の顧客は、SUVより低いランニングコストと、使いやすくて広い荷室や、運転時に快適な目線の高さを同時に求めるからだ。
この新型車は、既存のモンデオ、S-MAX、ギャラクシーに替えて投入されるが、おそらく3車種を合わせたよりも多く売れるだろう。欧州における昨年の販売台数は、モンデオが5万台、S-MAXが2万4000台、ギャラクシーが1万2000台だった。この数字では十分な利益が上げられたとは言えない。
新型車の投入と同時期に、フォードは4車種のMPVを廃止する。MPV市場は近年縮小しつつあるため、今年夏にはC-MAXとグランドC-MAX、そしてルーマニアで生産されているコンパクトMPVのB-MAXが生産を終える。来年になればギャラクシーとS-MAXもこれに続くだろう。
B-MAXは、先日発表された新型ピューマが実質的な後継車となる。そしてフォードは現在のC-MAXオーナーを、新型コンパクトSUVのクーガに誘導したいと考えている。モンデオとS-MAXの顧客はフュージョンが受け皿となり、ギャラクシーのユーザーはより小型の7人乗りSUV、トランジット・エッジに引き継がれる。
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