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ポルシェ911ターボ(走行16万km)、オークションで高額落札 英ディーラーがレストア

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ポルシェ911ターボ(走行16万km)、オークションで高額落札 英ディーラーがレストア

もくじ

ー 1981年製ポルシェ911
ー 邦貨1200万円超え その理由
ー アストンDB5のホームバー?

【画像】ポルシェ911ターボ(走行16万km)ほか、注目の出品車両 全23枚

1981年製ポルシェ911

走行距離10万4223マイル(約16万7730km)にもかかわらず、このガーズレッドの1981年製ポルシェ911は、ブルックランズ・モーター・ミュージアムで行われたヒストリックスのオークションで最も高い落札価格を記録した。

ハンマーが振り下ろされたとき、事前の予想落札価格8万6000~9万8000ポンド(約1150~1310万円)のちょうど中間に差し掛かっていた。この930ターボの新しいオーナーは、非常に特別な1台をガレージに迎えることになる。

なにしろこの911は、雑誌のページを飾っただけでなく、数々の受賞歴もあるのだ。今回のオークションで6桁の落札価格が予想されたクルマは、どれも売買が成立しなかった。1961年製アストン マーティンDB4シリーズIIIスーパーレッジェーラは37万~39万ポンド(約5000万~5200万円)、1959年製ファセル・ヴェガ・エクセレンスEX1には11万~13万ポンド(約1480~1750万円)の予想価格が付けられていたが、当日の入札額はどちらも出品者が希望する最低落札価格に届かなかった。だからこのポルシェが意外にも今回のオークションのスターになったのだ。

この車両は、ポルシェ社主催のレストア・コンクール、ポルシェ・クラシック・コンペティションに出品するために、2013年から英国のポルシェ・ディーラーで8カ月を掛けてレストアが行われた。

英国のポルシェ・センター・リーズが選定したこの930ターボには、できるだけ多くオリジナルのパーツを残すように、細心の注意を払った復元作業が施されたのだ。修復不可能なパーツのみ、ポルシェ純正部品に交換したという。

その努力は報われた。

邦貨1200万円超え その理由

ポルシェ・メカニカル・レストレーション賞と、英国ポルシェの社員によって選ばれるポルシェ・カーズGBエンプロイーズ・チョイスを受賞した今回の出品車両。

2014年に新車同然の状態となったこのクルマは、それから1000マイル(約1610km)しか走行していない。レストア作業に関する多くの資料と、オリジナルのスタンプが押されたサービス・ブックレット、ヘリテージ証明書などが付属していたのが、入札額を引き上げた。今回のオークションでは9万1840ポンド(約1230万円)で落札されている。

このポルシェに続き、2番目に高値で落札されたクルマは、事前の参考価格を上回ることはできなかったものの、予想落札価格の下限には達した。

それは最高距離3980マイル(約6400km)の2000年製ACコブラ212S/Cロードスターだ。右ハンドルの212S/Cは2台しか製造されていない。そのうちの1台だ。予想落札価格は8万~10万ポンド(約1075万~1350万円)だったが、8万4560ポンド(約1136万円)で売却された。

他に高値を記録した出品車両には、稀少な1959年製のアメリカン・レーシングカーが含まれる。予想落札価格の8万~11万ポンド(約1075万~1480万円)には届かなかったものの、ボカーXP-5は7万9240ポンド(約1065万円)で新たなオーナーの手に渡った。

ヒストリックスのブルックランズ・セールでは、いくつかのメルセデス・ベンツ車も上々の結果に終わっている。

驚くことに走行距離がわずか2119マイル(約3410km)という魅力的な1957年製メルセデス・ベンツ220Sカブリオレは、予想落札価格の5万6000~6万5000ポンド(約750万~870万円)を超え、7万3580ポンド(約990万円)に達した。

同様に、米国から輸入された走行距離1万5000マイル(約2万4000km)以下の1968年製280SL “パゴダ” は、予想落札価格の上限5万5000ポンド(約740万円)を上回る5万6000ポンド(約752万円)で落札された。

金額的にはそれほど高くなくても、われわれの目を引くクルマもあった。

アストンDB5のホームバー?

それほど高価でなくとも心が惹かれてしまう出品車両。それもまた、オークションの醍醐味である。

ザガートが100周年を迎えた年に、1974年製ザガート・ゼーレというクルマを見られたことは興味深い。この小さな電気自動車は新車当時から1人のオーナーが所有していたもので、走行距離はわずか154マイル(約248km)。9000~1万2000ポンド(約120万~160万円)という予想落札価格内の1万80ポンド(約135万円)で売られた。

1925年製フォード・モデルTの消防車も、見逃せない出品車両の1台だった。ニューヨーク消防署のカラーリングが施されたこのクルマには最低落札価格が設定されておらず、1万80ポンド(約135万円)で落札された。

アストン マーティンDB5バーはいかがだろうか? 書き間違いではない。DB5のフロント部分をファイバーグラスを使ってフルサイズで再現し、そこに2人が座れるソファと、6個のシャンパン用グラス、4本のボトルが収納できるスペース、氷入れが備わっている。ヘッドライトやウインカーも点灯する。予想落札価格は3000~4000ポンド(約40万~54万円)だったが、5600ポンド(約75万円)で新たな家に移ることになった。

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