もくじ
ー 300人のうち230人の解雇を計画
ー 新型EVを発表したばかり
ー 英国ブランドであることをアピール
一度朽ち果てた? 1960年のMGA、見つかる 復活できるか
300人のうち230人の解雇を計画
MGモーターで働く最大230人のエンジニアとデザイナーが職を失う可能性がある。
この中国資本の自動車メーカーは、かつてのロングブリッジ工場跡地にあるバーミンガムのテクニカル・センターを縮小することを計画しているという。
この計画に関するニュースは、金曜日に行われた従業員との協議から漏れ伝わってきた。ある情報提供者によると、主に新型車の開発とデザインに従事する約300人の従業員の中で、140人の常勤社員と90人の契約社員が解雇の危機にさらされているという。
上海汽車集団(SAIC)の傘下にあるMGモーターは、人数に関するコメントは発表していない。しかし、SAICモーター・テクニカル・センター(SMTC)の従業員との間で話し合いが行われていることは認めた。
「SMTCはバーミンガム施設の運営見直しを進行中です。現在は従業員と話し合い、最も適切な解決策を探っているところです。やがて続報が発表されるでしょう」と情報筋は語った。
新型EVを発表したばかり
このニュースは、英国でZS EVが発表されてから24時間後に伝えられた。ZS EVは、5月16日に開幕するロンドン・モーターショーで公開される予定だ。
ZS EVは、2020年末までに英国での販売促進を計画しているMGにとって、重要な位置づけとなるモデルだ。テクニカル・センターの縮小は、従業員にさらなる困難をもたらすことになる。
MGの英国における販売は急増しており、2018年には前年の4440台から倍増となる9049台を売り上げた。一方で中国における販売も大幅に改善され、2017年の8万台に対し、2018年には13万4000台を売り上げている。
新たな販売増加は、英国のディーラー網拡大によるところが大きい。現在は91店舗だが、2020年末までには120店舗へ増やす計画だ。
英国ブランドであることをアピール
MGモーターは、クルマのデザインと開発が英国で行われていることを顧客にアピールしており、地元市場である中国で開催されるモーターショーでは、ブースに英国旗を掲げている。
消滅したローバー・グループから、上海汽車集団がMGを獲得したのは2007年のこと。同社はローバー75とそのKシリーズ・エンジンの生産設備を中国に移し、「栄威750」として中国内で生産を開始した。
MGブランドの価値を保つため、上海汽車集団は英国でデザインと開発を行う再生プランを計画。中国で生産するかたわら、2011年には旧ロングブリッジ工場に新たな組み立てラインを設け、MG6の生産を少数のみながら開始した。しかし、わずか5年で英国における生産は中止され、中国に移されてしまった。
その後、MGはロンドンでお洒落な地域として知られるメアリルボーンに、セールスとマーケティングを行うHQを設置。同じ場所に先行デザインを手掛けるスタジオも設けられている。メアリルボーンでは約50人が勤務し、英国内のディーラー網は約100人がこれを支えている。
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?