Porsche 911 GT3 Cup
ポルシェ 911 GT3 Cup
開幕戦勝者の上村がポールからスタート
ポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)2019シリーズ第2戦の決勝が前日の第1戦に続き岡山国際サーキットで4月14日(日)に開催された。
第2戦のスターティンググリッドは、前日の13日(土)に行われた予選で記録されたセカンドベストタイムで決定。ポールポジションは開幕戦をポールトゥウインで制した上村優太、2番手はPCCJ ジュニアプログラムドライバーの笹原右京。3番手は2013年、2014年に2連覇を達成し5年ぶりのPCCJフル参戦となる小河諒。4番手は今シーズン初参戦となる大滝拓也が続く。
一方、ジェントルマンクラスのポールポジションは開幕戦と同じく永井秀貴で、2番手にIKARI、3番手は開幕戦で初優勝を飾った山口智英となっている。
決勝1時間前から降り始めた雨でウエットに
曇り空が広がっていた岡山は、PCCJスタートが1時間前頃から雨がパラつき出し、レーススタート進行前にはコントロールタワーからウエット宣言が出される。
スターティンググリッドに「911 GT3 Cup」が並び出す頃には雨足も強まり、路面は完全にウエット状態に。各車はグリッド上でレインタイヤへと交換しスタートに備える。11時25分、天候不良のためセーフティカーに先導されてレースはスタートした。路面状況を確認するように、セーフティカーに先導されたカップカーは周回を重ねていく。そして3周目、セーフティカーはピットへと戻り、ようやく第2戦のスタートが切られた。
トップの上村を笹原がヘアピンでオーバーテイク
ポールポジションの上村はペースをコントロールしながらスタート。2番手の笹原も離されまいと上村の背後に迫り、各コーナーで仕掛けていく。そして7周目、それまでも幾度となく上村に並びかけチャンスを伺っていたヘアピンコーナー手前のストレートで、笹原がアウト側から仕掛けて上村をオーバーテイク。
トップに立った笹原は、ペースを上げて追いすがる上村を引き離しに掛かる。上村が意地を見せて追いすがるも、その差は徐々に広がり、笹原が3秒755を付けてPCCJ参戦2戦目にして初優勝を飾った。
「911 GT3 Cupでのウエット走行は経験が少ないため、上村選手の走りをじっくりと見て、どこで仕掛けていくかを考えていました。トップに立った後は、ミスをしないように自分のペースでゴールを目指しました」と、笹原は初優勝の喜びを語る。
一方、2位に終わった上村は「笹原選手のペースが速かったため、何とか抑えたかったのですが無理でした。気持ちを切り替えて、次のレースに挑みたいと思います」と悔しさを見せる。3位の小河は「今日のレースに向けてマシンを修復してくれたチームに感謝したいです。ここからチャンピオン獲得に向けて頑張ります」と、自らに気合いを入れる。
ジェントルマンクラスはポールの永井秀貴が初勝利
ジェントルマンクラスは、クラスポールポジションからスタートした永井が、参戦4年目にして嬉しい初優勝を飾った。「この初優勝は、ここまで一緒に頑張ってきてくれたチームスタッフのお陰だと思います。今後も勝てるように頑張っていきます」と、永井は目に薄らと涙を浮かべていた。
開幕戦に続いて2位表彰台となったIKARIは、「雨が強くなってきて思ったようにペースを上げられませんでした。次こそは、優勝を狙っていきます」と力強く語る。3位は開幕戦と同じく内山清士が獲得し、以下4位は山口、5位は今田信宏、6位は浜崎大という結果になった。
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