現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 世界ご長寿モデルランキング トップ33 33位~23位

ここから本文です

世界ご長寿モデルランキング トップ33 33位~23位

掲載 更新
世界ご長寿モデルランキング トップ33 33位~23位

トレンドなど無関係

中味には最新の軽量素材や安全技術を取り入れつつ、外観には新たなデザインを与えることで、各自動車メーカーは、消費者の購入意欲を喚起しようとしてきた。

価値が下がりづらい、中古パフォーマンスカー 16選

だが、今回ご紹介するのは、トレンドなどには背を向け、非常な長命を誇ったご長寿モデルのトップ33台だ。

偶然にも、こちらも高い人気を誇ったスズキ・ジムニーベースをベースに、マルチスズキが創り出した小型ピックアップモデルのジプシー(写真)が、33年の生涯を終えるという悲しいニュースが飛び込んできた。

さらに、最近フォルクスワーゲンもビートルの販売終了を発表しているが、このニュースは改めて初代ビートルのモデルライフの長さを思い起こさせてくれた。

今回ご紹介するのは、真に長命を誇ったモデルばかりであり、その頂点に君臨するのが初代ビートルだ。まずは33位からご紹介しよう。

33位:プジョー205(1983~1998)-15年間

競争力を失いつつあった104の後継として、プジョーが205の設計を開始したのは1978年のことだった。

当時、シトロエンとクライスラーの全欧州部門を吸収合併したばかりのプジョーには財務的な余裕がなく、104のモデルチェンジで失敗など許されなかったために、開発コストを抑えるべく、数多くの既存パーツを使用するとともに、205には軽量で生産性に優れたモデルになることが義務付けられていた。

1983年、4ドアハッチバックモデルとしてデビューすると、瞬く間にプジョーのベストセラーの1台となり、直ぐラインナップが拡充されている。

2ドアハッチバックやコンバーチブル、バンモデルとともに、高い人気を誇ったGTi(写真)が登場し、ラリーとT16は、クルマ好きをプジョーのショールームへと呼び寄せることとなった。

1990年代中頃からは、バリュー・フォー・マネーであることが205最大の魅力となり、1998年末の生産終了まで、数々の限定モデルがこのクルマの人気を支えていた。

32位:メルセデス・ベンツSL(R107、1971~1989)-18年間

R107世代のメルセデス・ベンツSLほど、時代を超越した気品を感じさせるロードスターモデルは他に存在しない。最高のインテリアを持つSLは、20年近くにわたってメルセデスのラインナップトップの座に君臨し続けたが、現在では固定ルーフを持つ4シータークーペとしてしかSLの名は残っていない。

SLCと呼ばれた写真のモデルは、W126をベースとするSECに後を譲るかたちで、1981年にラインナップから姿を消している。

31位:フォード・モデルT(1908~1927)-19年間

フォード・モデルTは、史上初の量産モデルとして知られている。豪華で高額なプライスタグを掲げた同時代のクルマと比べるとシンプルで、真っ当に働いてさえいれば、誰もが手に入れることのできる手ごろなモデルだった。

1917年当時のスタートプライスは500ドルであり、現在の価値に換算すれば9600ドル/7100ポンド(万円)ほどに相当する。さらに、ユーズドモデルであれば、より安価に手に入れることが可能だった。

このクルマが持つ重要性とは、数百万もの米国人に、馬や鉄道を利用することなく長距離移動を可能にすることで、余暇の概念を変えたことにある。

12ヵ国で1500万台が生産されたあと、モデルTはその生涯を終えている。

30位:スズキ・ジムニー(1998~2018)-20年間

1970年の誕生以来、小型軽量でシンプルさが魅力のジムニーは世界中で愛されてきた。初代は11年、2代目は17年の現役生活を送ったが、昨年4代目へとモデルチェンジしたばかりの3代目は、20年もの長寿を誇っている。

パワーは66psから最高でも87psに留まったが、そのパワー不足も、切替え可能な超低レシオのギアボックスと約1000kgという軽量ボディが補っており、無敵の小型4 x 4モデルとして、ジムニーを非常に魅力的な存在にしていた。

29位:プジョー206(1998~現役)-21年間(継続中)

1998年、205の後継として、プジョーはついに206をデビューさせている。先代よりもボディバリエーションを拡大させた206では、2ドア/4ドアハッチバックに加え、SWと名付けられたステーションワゴン、電動格納式ハードトップルーフを持つコンバーチブル、さらに、市場によっては4ドアセダンを選択することも可能だった。

すべての工場で生産された206の出荷台数を合計すると、その数はおよそ1000万台にも達するが、このクルマがもっとも人気を博したのは欧州と南米市場だった。

206の人生は想定外の連続だった。ダチアの成功に驚いたプジョーは、当時デビューしたばかりの207に替わる選択肢として、206+と名付けたモデルによって、低価格志向に応えようとしている。中国市場では、2シトロエンC2へと姿を変え、シトロエンのエントリーモデルとしての役割を担うとともに、現在でもイランではその生産が継続されている(写真)。

28位:フィアット・パンダ(1980~2003)-23年間

初代パンダはシトロエン2CVとルノー4に刺激を受けて生み出されたモデルだ。フィアットでは、開発部門に対し、このクルマをミニマルなインテリアと動力性能を組み合わせた、丈夫でシンプルなモデルにするよう指示し、エクステリアデザインを担当するイタルデザインにも同じことを求めた。

全員がこの理想を掲げて開発を行った結果、初期モデルが搭載したのはフィアット126の空冷2気筒エンジンであり、リアサスペンションには、ときに批判の対象ともなったリーフスプリングが採用されていた。

その長きにわたる現役期間中には、4 x 4モデルや、樹脂製パーツでボディを延長したバン、さらには2シーターの電動モデルなど、さまざまなバリエーションモデルが登場しており、トリノにあるフィアットの工場からは、実に450万台ものパンダがそれぞれのオーナーのもとへと旅立っている。

生産終了から14年を経過しても、初代パンダはイタリアのみならず、フランスの一部でも日常の風景の一部となっている。

27位:レンジローバー(1970~1996)-26年間

オフロード性能ではシリーズIIに一歩譲るものの、レンジローバーは、あらゆる場所に行くことのできるレジャービークルを求めるひとびと向けに開発された、新しいランドローバーだった。SUV人気の高まりとともに売上を伸ばしていったことも、その長寿の理由とされている。

1980年代には急速に高級志向を強め、1987年のロサンゼルスモーターショーで米国デビューを果たすと、米国の高級スキーリゾートには欠かせない存在となっていった。

26位:フィアット126(1972~2000)-28年間

126は500に替わるフィアットのエントリーモデルとして登場しているが、1975年までこの2台は併売されていた。

500よりも現代的なボディスタイルを与えられていたものの、中味はほとんど同じようなものであり、そのコンパクトなボディには4つのシートが与えられ、エンジンルームには2気筒エンジンが収まっていた。

その時代遅れの設計により、126が西欧で500ほどの人気を得ることはなかったが、なぜかポーランドでは大人気となり、「ベビー」を意味する「Maluch」のニックネームが与えられている。

460万台に達する126の総生産台数のうち、330万台はポーランドのティヒ工場から生み出されているが、現在この工場では、復活したフィアット500の生産を行っている。

25位:ジープ・ワゴニア/グランドワゴニア(1963~1991)-28年間

高級SUV市場を創り出したのはジープ・ワゴニアであり、第2次世界大戦中に活躍したウィリスから生み出されたCJとは、一切パーツやデザインにおける共通点を持たないモデルとして、ジープとっては記念碑とも呼べる存在だ。

ファミリーユースに十分な室内空間とともに、四輪駆動システムの能力を発揮させるに十分な最低地上高も確保していた。

レンジローバー同様、ワゴニア(後年にはグランドワゴニアの名を与えられている)もその生産期間中、徐々に高級志向を強めており、ジープではより乗用モデルに近い快適性を確保すべく、キャビンにおけるノイズと振動の削減に努めていた。

グランドワゴニアの生産が終了したのは、後継モデルのグランドチェロキーがデビューした1991年のことだった。

24位:フォルクスワーゲン・ジェッタ(2代目、1984~2013)-29年間

フォルクスワーゲンが中国で2代目ジェッタの生産を開始したのは、欧州での生産が終了する1年前の1991年のことであり、初期には完全なノックダウン(CKD)方式で生産されていたものの、1995年からは中国第一汽車とフォルクスワーゲンの合弁会社が、中国製パーツを使ったジェッタの生産が始まっている。

その生産期間中、2代目ジェッタにも、同時代にフォルクスワーゲンが使用していたデザイン言語を反映した3種類のフロントデザインがそれぞれ採用され、現在でも北京を含めた中国の一部ではタクシーとして活躍している。

最近フォルクスワーゲンは、中国市場ではジェッタが独立ブランドになることを発表した。

23位:トヨタ・センチュリー(初代、1967~1997)-30年間

初代LSがメルセデス・ベンツとBMWに衝撃を与えるはるか以前、トヨタは初代センチュリーを登場させており、ほとんどが手作りとなるこのクルマは、もっとも目の肥えた日本人ドライバーに向けて創り出されたモデルだった。

旧態全としたサルーンモデルとしては、驚くほどの最新技術が投入されており、1971年にはすでにオートエアコンが、1982年には冗長性を確保した光ファイバー通信システムが採用されていた。

こんな記事も読まれています

ホンダ、6月発売の新型フリードを先行公開 エアーとクロスターを設定
ホンダ、6月発売の新型フリードを先行公開 エアーとクロスターを設定
日刊自動車新聞
“GTの原点”に立ち返る新たな挑戦。市販車モノコック製Z GT300をデビューさせたゲイナーが奮闘の先に見据えるものとは
“GTの原点”に立ち返る新たな挑戦。市販車モノコック製Z GT300をデビューさせたゲイナーが奮闘の先に見据えるものとは
motorsport.com 日本版
クルマ好きカスタムの定番「シャコタン」! じつは車高を下げるには4つの手段があった!!
クルマ好きカスタムの定番「シャコタン」! じつは車高を下げるには4つの手段があった!!
WEB CARTOP
伝説の「和製スーパーSUV」まさかの市販化!? 斬新“未来すぎ”「2ドアモデル」! まさかのいすゞ“オシャマシン”「ビークロス」とは
伝説の「和製スーパーSUV」まさかの市販化!? 斬新“未来すぎ”「2ドアモデル」! まさかのいすゞ“オシャマシン”「ビークロス」とは
くるまのニュース
【YM未来予想】ヤマハ新ニヒャクの大本命?! 水冷&最新装備で“セロー200”復活熱望ッ!!
【YM未来予想】ヤマハ新ニヒャクの大本命?! 水冷&最新装備で“セロー200”復活熱望ッ!!
WEBヤングマシン
日産のホットハッチが100万円切り!? ニスモが作った116馬力の[マーチNISMO S]が最高だった!!!
日産のホットハッチが100万円切り!? ニスモが作った116馬力の[マーチNISMO S]が最高だった!!!
ベストカーWeb
東京都心の高速道路が「歩行者天国」に!? 激レア体験のぶっ飛びイベント「銀座スカイウォーク」がすごかった! 高架道路が「緑道化」数年後に実現するかも!?
東京都心の高速道路が「歩行者天国」に!? 激レア体験のぶっ飛びイベント「銀座スカイウォーク」がすごかった! 高架道路が「緑道化」数年後に実現するかも!?
くるまのニュース
バレンティーノ・ロッシ、来季もWEC&GTワールドチャレンジを主軸に4輪レース参戦へ。しかし“働きすぎない”スケジュールに?
バレンティーノ・ロッシ、来季もWEC&GTワールドチャレンジを主軸に4輪レース参戦へ。しかし“働きすぎない”スケジュールに?
motorsport.com 日本版
勝利掴んだマクラーレン、新パッケージ投入の目的は“ピュアな”ダウンフォース量向上にアリ。次戦イモラで真価が問われる?
勝利掴んだマクラーレン、新パッケージ投入の目的は“ピュアな”ダウンフォース量向上にアリ。次戦イモラで真価が問われる?
motorsport.com 日本版
トヨタ新型「コンパクトSUV」発表! 斬新「レクサス顔!?」が超カッコイイ! “小さな高級車”な555万円仕様もある「カローラクロス」越で登場
トヨタ新型「コンパクトSUV」発表! 斬新「レクサス顔!?」が超カッコイイ! “小さな高級車”な555万円仕様もある「カローラクロス」越で登場
くるまのニュース
新型フリードの純正アクセサリーがホンダアクセスから登場!テールゲートタープ、ルーフラックなどをラインナップ
新型フリードの純正アクセサリーがホンダアクセスから登場!テールゲートタープ、ルーフラックなどをラインナップ
月刊自家用車WEB
いよいよ「関越道に直結」間近! 群馬の新・東西軸「上信道」次なる開通へ工事進む
いよいよ「関越道に直結」間近! 群馬の新・東西軸「上信道」次なる開通へ工事進む
乗りものニュース
ネクサスから V-Strom 800/DE(23-)用「タンクトラクショングリップ/ブーツガード/チェーンガード」が発売!
ネクサスから V-Strom 800/DE(23-)用「タンクトラクショングリップ/ブーツガード/チェーンガード」が発売!
バイクブロス
アウトドアに強いトヨタ「クラウン」実車展示! 車高アップ&オーバーフェンダーが迫力満点!! 新型「RSランドスケープ」ってどんなクルマ?
アウトドアに強いトヨタ「クラウン」実車展示! 車高アップ&オーバーフェンダーが迫力満点!! 新型「RSランドスケープ」ってどんなクルマ?
VAGUE
乗って分かった素性の良さ!ハーレーダビッドソン「X500」に試乗!~高梨はづきのきおくきろく。~
乗って分かった素性の良さ!ハーレーダビッドソン「X500」に試乗!~高梨はづきのきおくきろく。~
バイクのニュース
マツダが新型「最上級セダン」初公開! 全長5m級&4連テール採用!? ちら見せスポイラーも! 「EZ-6」24年発売、中国での反響は
マツダが新型「最上級セダン」初公開! 全長5m級&4連テール採用!? ちら見せスポイラーも! 「EZ-6」24年発売、中国での反響は
くるまのニュース
マグヌッセンへのペナルティの累積方法にマクラーレンF1代表が不満「スポーツマンシップの観点から意味をなしていない」
マグヌッセンへのペナルティの累積方法にマクラーレンF1代表が不満「スポーツマンシップの観点から意味をなしていない」
AUTOSPORT web
アルファロメオ『ジュニア』、ハイブリッドとEVの受注を開始…イタリアで
アルファロメオ『ジュニア』、ハイブリッドとEVの受注を開始…イタリアで
レスポンス

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

306.0380.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

23.0273.0万円

中古車を検索
ジェッタの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

306.0380.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

23.0273.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村