もくじ
ー まずは安価で小型なタービンから量産化
ー 化石燃料の時代から電気の時代へ、円滑な移行が可能に
マツダ初のEV 専用モデルとして2020年に登場へ ロータリーも
まずは安価で小型なタービンから量産化
中国企業のテックルールズが、タービン・リチャージング・エレクトリック・ビークル(TREV)と呼ばれるシステムを量産する準備が間もなく整うと発表した。この技術はレンという議論を呼んだスーパーカーで初めて公開された。
2017年のジュネーブ・モーターショーで初公開されたレンは、テックルールズによるTREVの試験台とでも言うべき車両だった。現在、同社はTREVシステムを商用車や乗用車向けに供給するため、量産する準備がもうすぐ整うとしている。テックルールズは2019年末までに量産を開始するとしているが、価格は明らかにしていない。
TREVシステムとは、燃料で動くタービン・エンジンで発電し、その電気によって回るモーターでクルマを走らせる技術。一般的な電気自動車よりも長い航続距離を可能にする。ディーゼルなどの燃料で発電するため、まだインフラが整っていない充電施設を利用することなく走り続けることができるからだ。
レンは80kWのタービン2基を搭載していたが、量産する製品ではもっと小さくて安価な15kWのタービン(マイクロ・タービン・テクノロジーと呼ばれる)を、乗用車や商用車に搭載するという。レンは量産に向かないスーパーカーだった。さらに小型のユニットなら、このシステムの商用化を速めることが可能になる。ゆえに2019年内に量産を始められる計画が立ったのだ。
化石燃料の時代から電気の時代へ、円滑な移行が可能に
テックツールズは2017年に発表して以来、このシステムの潜在的な問題についても取り組んできた。つまり、レンがディーゼル燃料を使用するという事実だ。
同社は今やはっきりと、このシステムがエタノールやバイオガスなど再生可能な燃料によって動かすことができると述べている。テックツールズのチーフ・テクニカル・オフィサーであるマシュー・ジンは、このシステムが「化石燃料の時代から電気の時代へ、円滑な移行を可能にする」と語っている。
「レン・スーパーカーの開発によって我々は現実世界における膨大な経験を得ることができました。電気自動車におけるマイクロ・タービンの大規模な採用が、新たな電動モビリティ時代の先駆けとなるという我々の確信は、さらに強固なものになりました」と彼は述べる。
「このシステムの非常に高い効率性と、電気自動車に搭載するバッテリーを小さくできるという利点は、クルマの重量とコストを大幅に削減できます。さらに排出ガスを減らし、最終的には都市部の大気汚染も減らせます」
ジンはまた、テックルールズがTREVテクノロジーのみならず、レン・スーパーカーの市販化についても、提携可能性が見込める複数の企業と「進歩的な話し合い」を続けていることを明らかにした。しかしまずは、世界最大のマイクロ・タービン生産工場となる施設の建設に集中するという。
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