54億2136万円の新記録樹立
輝かしいレーシング・ヒストリーと機能美を突き詰めた美しいスタイリング、36台という希少性、そして公道で乗れる最後のレーシングGTとして、フェラリスティから絶大な支持を受けているのがフェラーリ250GTOだ。フェラリスティにとって究極の1台として昔から高価で取引されてきた。
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最近では2014年のボナムス・クエイルロッジ・オークションに姿を見せ、3811.5万ドル(当時のレートで39億2585万円)とコレクターズ・オークションの落札額として最高記録を打ち立てたのはまだ記憶に新しいところ。
先日開催されたRM サザビーズ・モントレー・オークションにシリーズ2ボディを備える250GTOが久しぶりに姿を現した。250GTOは一度所有するとなかなか手放さないクルマで、オーナー同士で直接取引されるケースが多いため、ほとんどマーケットやオークションに姿を表わさない傾向にある。モントレー・オークションに姿を現した250GTOは世界中のコレクターから注目を集め、最終的にこれまでの記録を大きく上回る4840.5万ドル(54億2136万円)という驚きの額まで値を上げて、ワールド・レコードが更新された。
個体のヒストリーについてご紹介しよう。
イタリアのレースで活躍
この250GTO(S/N:3413)は1962年に製作され、直後のタルガ・フローリオではスクーデリア・フェラーリのプラクティスカーとして使用したのち、イタリアのルアウディ・ガバルディに販売される。
ガバルディはコッパ・アウトゥーノ・モンツァと1963年のタルガ・フローリオでクラス優勝を果たし、ボローニャ・ラティコーサを始めとするヒルクライムで数多くの栄光を勝ち取っている。
その後ローマのオーナーを経て、1963年にナポリのコラード・フェルライーノが譲り受け、フェラーリにワイド&ローで戦闘力を高められるシリーズ2ボディへの換装を依頼する。新ボディを得たS/N:3413は1964年のタルガ・フローリオに挑み総合5位、GTクラスの優勝を勝ち取り、このあともイタリアのレースやヒルクライムで活躍した。
その後イギリスに渡り1968年まで実戦で活躍し、レースから引退後は何人かのコレクターの手に渡る。2000年に前オーナーであるアメリカのグレッグ・ウィッテンが入手し、アメリカのヒストリックカー・レースで250GTOを本気で楽しんでいた。
このS/N:3413はプライベーターが使用した250GTOだったため4840.5万ドル(54億2136万円)という落札額に留まったが、エースドライバーが乗ったスクーデリア・フェラーリのワークス250GTOであれば、さらに1000万ドル以上高い落札額になったことだろう。
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