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画像 中国車「コピー」の歴史 後編

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画像 中国車「コピー」の歴史 後編

吉利ビューティ・レオパード

元ネタ:ヒュンダイ・クーペほか

画像 中国車「コピー」の歴史 前編

見ての通り、ヒュンダイが作ったクーペのカリカチュアみたいなクルマ。リヤビューにはトヨタ・スープラの影響が感じられるところもあるようだが、そもそも元ネタが、日本車の要素をごった煮にして味付けを失敗した劣化コピーのようなクルマなのだから、仕方ないところだ。

問題は、その犯人がボルボやロータスを傘下に収める吉利だということ。そちらで同じことをしないよう、ただただ願うのみだ。

游・餌レンジャーX

元ネタ:テスラ・モデルSほか

この社名、日本の感覚ではガラの良くない印象が持たれがちな字面だが、辞書で引くと「仁義を守り、任侠を売り物にする人」と出る。中国では男気のあるヒーロー的な意味合いで、英訳すれば騎士的なものに当たるらしい。そういえばこのクルマ、フロントにナイトライダーを思わせる光を放つ液晶が据え付けられているが、テスラのグリルにマセラティのライト、ジャガーのルーフラインを組み合わせたようなスタイリングが、仁義を通したものとは言い難い。

ちなみに、0-100km/h加速5.6秒、航続距離460kmを謳うEVだが、本家テスラは意にも介さないだろう。

双環汽車ノーブル

元ネタ:スマート・フォーツー

環が双つなら、アウディ1/2なのかと思いきや、どう見てもスマートのコピーだし、オートカー的にはノーブルと聞くと、英国製スーパースポーツを思い浮かべるので、いろんな意味でツッコミどころ満載なクルマ。

おまけに、このなりで4人乗りなのだというから、さらにツッコミたくなる。そもそも、本当に4人が快適に乗れるのだろうか。

道爵パイオニア

元ネタ:アストンマーティン・シグネット

アストンをコピーするのにわざわざシグネットを選ぶというのは、奥ゆかしいのかなんなのか。よくよく見れば、バッジはフォード風だし、ボディは軽自動車のようだし、これにメルセデスの2代目Aクラスを思わせるテールライトが付いている。シグネットがトヨタiQをベースにしているのとは、次元が全く違う話だ。

何がパイオニアかという気もするが、EVだという点だけは一応先進的といえないこともない。もっとも、航続距離120km、最高速度60km/hというスペックではなんら驚くことはないのだが。

ヨゴモS325

元ネタ:レンジローバー・イヴォーク

日本でも、軽自動車でミニやフィアットをパクったようなものや、フォルクスワーゲンやシトロエンそっくりに仕立てる改造キットなどがあるものの、それらは元ネタと同系統のボディタイプばかり。中国のパクリも基本的にはそうだが、このクルマは新境地を開いたといえる。なにしろ、背の高いコンパクトカーに、よりによって背の低いSUVであるイヴォークの前後デザインを無理矢理くっつけたのだから。

もっとも、このクルマにイヴォークの売り上げを奪われる心配はないだろう。JLRでも、その点だけは問題視していないはずだ。

ヨゴモ330

元ネタ:起亜ピカント

欧米で人気のエナジードリンクが長年にわたり日本市場を避けていたのは、元ネタが日本の栄養ドリンクだったから、という話を聞いたことがある。ここで元ネタとされているピカントなる韓国車は、トヨタ車の劣化コピーといった外見だが、欧州で販売されながら日本へ導入されないのは、オリジナルへの遠慮以前の問題だ。

2台続けて取り上げたヨゴモなるメーカーだが、先ほどのJLRと違って、起亜はシェアを奪われまいかと心配しているかもしれない。

吉利メリー300

元ネタ:メルセデス・ベンツCクラス

後ろから見ると極めて無個性な中国製セダンに過ぎないのだが、前から見てCクラス、もしくは偽Cクラスと思わないとしたら、あなたはきっとパクられたCクラスを見たことがないのだろう。多少は改変してあるかもしれないし、バランスは明らかにおかしいけれども、これは紛うことなきW203のコピーだ。エンブレムが違う?いや、遠目で見分けがつくだろうか。少なくとも、取り付け位置とシルエットは盗用している。

まるで間違い探しだ。

BYD

元ネタ:BMW

最後にお見せするのはクルマではない。エンブレムもデザイン盗用の対象になるという例だ。楕円形の下側に文字が入り、中央を上下に区切った、と聞いても何に似せたかわからないとしても、この色使いとフォントを見たら、被害者が誰かわからない方がおかしい。BMNというロゴを使う服飾メーカーを相手取った裁判で勝訴した、BMWに他ならない。

やはり、オリジナルが一番だ。

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