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自動車史に残る、24個の重要な数字 後編

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自動車史に残る、24個の重要な数字 後編

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89(1974年)

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アメリカ連邦政府は1974年、最高速度制限法(NMSL)を承認。これは、1973年のアラブ石油禁輸措置によるガソリン不足に呼応したものだ。これにより、アメリカ国内では、高速道路でも最高速度が89km/hに制限されたのである。それまで、州ごとに決定されていた最高速度が80km/h以下というところがほとんどない中で施行されたNMSLは、当然ながら不評を買う。それでも、105km/hに緩和されたのは1987年で、この頃までのアメリカ車は、速度計に55mph(89km/h)を明示しているものが多い。NMSLが完全に撤廃されたのは、ビル・クリントン政権下の1995年だった。

1287万(1978年)


アメリカ製自動車の販売台数は、1978年に1287万台のピークを迎える。ところが、トヨタやホンダなど国外メーカーの対米販売が本格的になると、695万台へ急落。近年、国内生産台数が1200万台近くまで上昇してきたアメリカだが、それでも記録を塗り替えるには至っていない。

22(1982年)


1982年、ジョン・Z・デロリアンが逮捕される。25kgのコカインを販売目的で所持していた容疑だが、これは、経営の傾いた自らの会社の建て直しを目論んでのことだったという。裁判は22週に及んだが、1984年に無罪を勝ち取る。ただし、デロリアン・モーター・カンパニーは逮捕劇の余波もあって、1982年に破産を申請。唯一の市販モデルだったDMC-12の生産台数は、8000台少々に留まった。

324(1987年)


1986年、ポルシェ959ツーリングが314km/hという、ストリートカー最速記録を樹立。翌年、これに挑んだフェラーリF40は、320km/hの壁を突破した初の量産車となった。最高速度は324km/h。この記録は後に、ジャガーXJ220やマクラーレンF1、そしてブガッティ・ヴェイロンが塗り替えていくこととなる。

166万1738(1991年)


アメリカにおける自動車の盗難件数は、1991年に166万1738件のピークに達する。これは、昨年のスペインでの新車販売台数を上回る数だ。1990年代を通じ、この数字は下降の一途をたどったが、2015年から再び増加傾向にある。昨年の盗難被害に遭った台数は、76万5484台だ。

1000(1994年)

メルセデス・ベンツは、自動運転技術のパイオニアである。1986年には、欧州各国の公的機関と共同で研究を開始している。1994年にはW140型Sクラスがベースのテストカーが、公道上で人間の操作を一切受けることなく1000km走行した。最高速度は128.7km/hをマークし、レーンチェンジや追い越しも行ったという。

2152万9464(2003年)

最後のフォルクスワーゲン・ビートルがメキシコのプエブラ工場で製造されたのは、2003年7月のこと。それは生産終了を記念し、3000台限定で生産されたウルティマ・エディシオンの1台だった。この瞬間、65年に及ぶ初代ビートルの歴史に幕が下りたが、累計販売台数2152万9464台という大記録が樹立された。単一モデルによるこのレコードは、もちろんいまだ破られていない。

10万9000(2006年)

2006年7月、当時はまだ無名だったテスラ・モーターズが、サンタモニカの空港で開催されたイベントで初の量産モデルを発表した。完全新設計する余力のなかったテスラは、ロータス・エリーゼの骨格を流用した。完全電動のテスラ・ロードスターは、292psを発生し、航続距離は394kmを謳った。

価格は10万9000ドル(約1200万円)と、新興メーカーの、しかも前例のないクルマとしてはなかなか大胆な値付けだった。しかし、そうした不安材料があるにもかかわらず、顧客はテスラに信頼を寄せ、初期ロットの100台は1か月以内に完売したという。

489万(2014年)

アーヴィン・ゴードンの所有する1966年式ボルボP1800は、走行距離の世界記録ホルダーだ。489万km以上を、1台に愛車で刻んだのだ。彼はもはやこのP1800を日常の足には使っていないといい、この数字が今後どこまで伸びるかはわからない。

ゴードンはシボレーを数台乗り継ぎ、信頼性の低さに悩まされた後にこのクルマを購入。新車時には4150ドル(約46万円)だったが、現在ならば3万1373ドル(約345万円)に相当する。当時、ゴードンの年収とほぼ同額だったという。

2803万(2016年)

2016年、中国での新車販売台数は2803万台で、2015年からは13.7%の増加だ。この驚くべき数字は、中国が世界最大の新車市場であることを意味する。この年、アメリカでは乗用車とライトトラックを合わせても1750万台に留まっているのだ。

18(2016年)

アメリカで、MTの新車を目にすることはますます減ってきている。彼の地のドライバーで、MT車を運転できるのはほぼ18%に留まるというのだから、それもしかたないことだろう。1987年には25%あったアメリカでの3ペダル車の販売比率は、2016年には5%まで落ち込んでいるという。

66(2030年)

EUは先ごろ、すべての自動車メーカーが、2030年までにCO2排出量の平均値を66g/kmとするよう義務付けることを決定した。これにより各社は、これまで以上にEVやハイブリッドなど、電力パワートレインの開発に注力することを余儀なくされることとなる。2016年、欧州で販売された新車の平均排出量は118g/kmなのだから。

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