フェラーリ・ジャパンは12月13日、1966年にフェラーリ275GTBで日本に初進出してから50周年を記念した式典を開催。その中で、生産10台の50周年記念特別限定モデル「フェラーリ J50」を初披露した。
488スパイダーをベースに設計されたJ50は、今年のインターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤーを受賞した3.9L V8エンジンの出力を690hpまで高めた特別仕様を搭載。デザイン面では「極めて低いフォルムのロードスターを創造したい」という想いを具現化するため、2本のキャラクターラインを活用。フロントウインドウ上端から後方に向かって下降するサイドウインドウのカットラインと、ノーズからドア後方のエアインテークへとつながる黒いラインによって、ボディ側面のダイナミズムを強調したという。
エンジンカバーは透明ポリカーボネート製、テールライトは4灯式となりボディのワイド感を強調。リア・ディフューザーは、よりパワフルな印象を高めるためにジェットエンジンのアフターバーナーから着想を得たという。20インチ鍛造アルミホイールは限定モデル専用設計となっている。
記念式典で展示されたJ50は、スペシャル仕様の3レイヤー・レッド塗装のボディ、インテリアはブラックをベースにレッドを配したファインレザーとアルカンターラ仕上げとなっており、リアのエンジンフードのデザインをモチーフにしたスポーツシートも採用。また、カーボンファイバー製のタルガトップは、シート後方に収納可能な二分割式となっている。価格は3億円近くになるとみられるが、既に完売しているという。
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