昨年はオーストリア、ドイツ、ブラジルと3勝を挙げたレッドブル・ホンダとマックス・フェルスタッペン。パートナーシップ初年度にも関わらず好成績を残したことによって、2年目となる2020年への期待はさらに膨らむ。チームも、そして当のフェルスタッペンも、今季の目標はタイトル争いをすることと言って憚らない。
そんなシーズン開幕に向けたテストも、スペインのカタルニア・サーキットで開幕。ホンダ製のパワーユニット(PU)を搭載するレッドブル、アルファタウリ共々、順調な走行を続けている。
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ここまでの状況について、ホンダの山本雅史F1マネージングディレクターは、motorsport.comの取材に次のように語った。
「計画通りに来ていますし、パワーと信頼性のバランスも取れています。開幕戦を迎えるにあたって、ホンダとしても準備ができていると思っています」
山本マネージングディレクターはそう語った。
「昨年の後半戦のように、信頼性を高く維持しながら、パワーも少し上げています。クリスチャン(ホーナー/チーム代表)やマックスが言っていること(タイトル争いを目標とすること)に、ホンダがちゃんと対応できるように準備していきます」
タイトルを争うためには、パワーユニットの追加投入によるペナルティを受けずにシーズンを戦い切ることが重要になってくる。これについて山本マネージングディレクターは、ペナルティを受けずにシーズンを戦い抜くつもりだと語った。
「今年はその計画です。きっちりとレギュレーションに沿ってやっていけると思っています。その準備はできているつもりです」
ホーナー代表はニューマシンRB16の発表に際し、「パワーユニットのマシンへの統合は、芸術作品のようだ」と評していた。これについて山本マネージングディレクターに尋ねると、「技術面を話すのは難しい」と前置きをしながらも、次のように説明した。
「技術面のことは私はあまりよく分かりません。でも聞いているのは、レッドブルのエアロに影響する部分は、コラボできているということです」
「微妙なところですが、そのレイアウトを少し見直して、多少ボディにマージンを与えるような形になっています」
フェルスタッペンはレッドブルとの契約を今年の初めに2023年まで延長している。しかしホンダとレッドブルの契約は2021年まで。それ以降の契約はどうなっているのだろうか?
「自動車業界の厳しさもあるので、そういったところがもう少し見えるようになれば、分かると思います」
そう山本マネージングディレクターは語った。
「もちろんレッドブルと21年以降の交渉はしています。しかし今はまだ、ハッキリしたことは言えません」
開幕戦が日に日に近づきつつある。タイトル争いに加われるかどうか、その自信について改めて尋ねると、山本マネージングディレクターは次のように語った。
「プラン通りやることをきっちりとできれば、もちろんマックスやレッドブル、そしてアルファタウリに大きく貢献できると信じています。引き続き力を入れてやっていきます」
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