ルノーF1チームのニューマシン『R.S.20』が、スペインのカタルニア・サーキットでスタートしたプレシーズンテストでその姿を現した。
2月12日に2020年に向けた記者会見をパリで行なったルノーだったが、このイベントでは画像の一部が公開されたのみだった。
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チームは2月17日(月)にカタルニア・サーキットでR.S.20のシェイクダウンを完了したものの、新車の公式発表イベントは実施しないことを選び、その全貌は明らかにされていなかった。
そのため、2月19日(水)にスタートしたプレシーズンテストでの走行が、R.S.20が公に姿を見せた初の機会となった。
1992年のアンドレア・モーダ S921を思わせるような漆黒のカラーリングをまとったR.S.20は、多くの点で昨年のマシンから進歩しているようだが、チームは空力コンセプトの変更により大きな進歩を遂げることができたと明かしている。
特にフロントノーズは一新されており、メルセデスが使用しているモノに近い、細いノーズが採用されている。
ルノーは、パフォーマンス向上の可能性が高いエリアに開発を集中し、影響が小さいエリアには新パーツを投入しないという、新たなアプローチを採るようだ。
「今年、我々は少し異なるアプローチを採ることにした」と、ルノーのマネージングディレクターであるシリル・アビテブールは、パリで行なわれたイベントで話した。
「レギュレーションは安定しているため、クルマのパフォーマンスには直接影響しないエレメントは維持することができるという、素晴らしい機会が得られた。それはクルマが同じだという意味ではない」
「マシンの見た目はあまり魅力的ではないかもしれないが、我々はパフォーマンスを向上できるエリアに焦点を合わせることを決めた」
「そうすることで、2021年に向けても役立つはずだ。2020年のマシン開発を集中させ、余ったキャパシティを2021年のために使う」
「それが我々が選んだロジックだ。それが機能するかどうか、開幕戦の土曜日に分かるだろう」
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