ル・マン24時間レースで通算4回のクラス優勝を飾っているヤン・マグヌッセンはLMP2クラスでのル・マン“デビュー”に向けて、「準備は整っている」と語った。
長年に渡ってプラット・アンド・ミラーが運営するコルベット・レーシングに在籍していたマグヌッセンは2019年末にシボレー陣営から離別。2020年シーズンはWEC世界耐久選手権にも参戦しているハイクラス・レーシングからELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズのLMP2クラスに出場することになった。
“コルベット使い”のマグヌッセンふたたび! ロッケンフェラーとWECアメリカ2連戦出場へ
そのハイクラス・レーシングは2月12日、ベテランのデンマーク人ドライバーを2台目のオレカ07・ギブソンのドライバーラインアップの一部に迎えるとSNSで発表している。
マグヌッセンは昨年12月、バーレーンで行われたWECルーキーテストに同チームからエントリーしており、シーズン中には山下健太も乗り込む33号車オレカ07・ギブソンをドライブした。
デンマークチームはすでに、2台分のエントリー審査をELMSおよびル・マン24時間を運営するACOフランス西部自動車クラブに申請済みとのことで、これが承認されればマグヌッセンは自身22回目のル・マン出場を果たすことになる。
「昨年のバーレーンではハイクラス・レーシングと楽しい時間を過ごせたし、ゼッケン『20』をつけたオレカ07がACOの選考委員会から招待を受ければ、チームと一緒にレースを楽しむつもりだ」と語ったマグヌッセン。
「プロトタイプクラスは(これまで違う戦いになるため)面白いかもしれないね」
なお、マグヌッセンとクルマをシェアすることになるドライバーは未発表だ。しかし、ハイクラス・レーシングのELMSドライバー候補であり、WECにフル参戦しているアンデルス・フィヨルドバッハはこれに含まれない。
■WEC最高峰クラス参戦への野望を口にした46歳
レーシングキャリアの多くを占めるGTレース活動に移行する以前に、パノスとアウディでプロトタイプカーでの成功を収めているマグヌッセンは、最近アナウンスされたACOとIMSAによるプラットフォームの収束を高く評価しているドライバーのひとりだ。
彼はLMHに加えて2021/22年にも導入されるLMDh規定について、WECのトップクラスが「正しい方向に進む」と考えている。
「新しく発表されたLMDhのルールは非常にエキサイティングだ」とマグヌッセン。
「多くのメーカーをル・マンに引きつけることができる思うし、今後の展開を楽しみにしている」
「2020年にハイクラス・レーシングとともにル・マンに出場することは、僕が将来LMDhカーでWECに参加するきっかけとして絶好の機会だと思っている」
一方、マグヌッセンはWECの次戦2019/20年シーズン第5戦ローン・スター・ル・マンと、第6戦セブリング1000マイルでは、マイク・ロッケンフェラーとともにWECにスポット参戦するコルベット・レーシングに復帰する予定。ふたりはWECアメリカ2連戦で新型シボレー・コルベットC8.Rの63号車をドライブする。
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