現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > バサースト初参戦のマクラーレン720S、2位獲得表彰台は「奇跡」とブロンクビスト

ここから本文です

バサースト初参戦のマクラーレン720S、2位獲得表彰台は「奇跡」とブロンクビスト

掲載 更新
バサースト初参戦のマクラーレン720S、2位獲得表彰台は「奇跡」とブロンクビスト

 元BMWワークスドライバーのトム・ブロンクビストはマクラーレンのカスタマチーム、59レーシング/EMAレーシングの60号車マクラーレン720S GT3が2月2日に、オーストラリアで行われたリキモリ・バサースト12時間レースで表彰台を獲得したことを「奇跡」のようと語った。

 2019年末までBMWに所属していた彼は今シーズン、アストンマーティンの準ワークスとも言えるRモータースポーツに加入。アストンマーティン・バンテージGT3でGTワールドチャレンジ・ヨーロッパ(旧ブランパンGTシリーズ)を戦っていく予定だ。

ブランド史上初、ベントレー7号車がバサースト12時間&IGTC初優勝! GT-Rは健闘実らず

 そのRモータースポーツも出場したIGTCインターコンチネンタルGTチャレンジの開幕戦バサースト12時間の決勝レースが2日、マウント・パノラマ・サーキットで行われ、ブロンクビストはベン・バーニコート、アルバレ・パレントとともに60号車マクラーレン720S GT3で参戦し総合2位表彰台を獲得した。

 しかし、この結果にたどり着くまでの道のりは険しく、30歳のイギリス人ドライバーはチェッカーを受ける直前まで熾烈な表彰台争いを繰り広げることになった。

 クラッチトラブルと格闘しながらの戦いとなったマクラーレンは計2回のペナルティを受け、一時はトップ10圏外にまでポジションを落とす。

 しかし、レース終盤にはふたたび上位に復帰すると、ファイナルスティントではダブルスティントで摩耗したタイヤと、ブレーキのトラブルにも悩まされるなかブロンクビストが粘走。ライバル車のアクシデントやペナルティにも助けられ、2位表彰台を手中に収めた。

「表彰台に立てるなんてまるで奇跡のようだ。正直なところ、こんな結果になるとは思っていなかったよ」とブロンクビストはSportscar365に語った。

「僕たちのクルマは(週末のイベントを進めるごとに)どんどん良くなっていった。チームメイトたちは720S GT3をよく知っていたけれど、僕はバサーストのコースもクルマも初めての経験するものだったから、この結果を期待することは到底できなかったよ」

 マクラーレンのチェッカードライバーを務めたブロンクビストは2番手で迎えた最後の1時間、メルセデス勢が自車の後方から追い上げてきたが、クルマの問題に対応することに手一杯で対応することができなかったという。

 そのため、彼のクルマはマーロ・エンゲル駆るメルセデスAMGチーム・クラフト・バンブー・ブラックファルコンの77号車メルセデスAMG GT3と、ラファエル・マルチェッロがドライブしていたメルセデスAMGチーム・グループM・レーシングの999号車メルセデスAMG GT3に交わされ表彰台圏外へと追いやられてしまう。

 しかしその後、エンゲルとマルチェッロのマシンに右リヤタイヤのパンクが発生したことで2台が後退。マルチェッロは再度60号車マクラーレンをパスして2番手でフィニッシュしたものの、タイヤ交換時のピット作業中に違反があったためタイム加算ペナルティを受けることに。その結果、59レーシング/EMAレーシングが優勝したベントレーに次ぐ総合2位表彰台を手にすることになった。

■優勝したベントレーチームよりも2分長くピットにいた

「とても難しいレースだった。克服しなければならない問題がたくさんあり、そのうちのひとつがクラッチだったんだ」とブロンクビスト。

「ピットインした際にクラッチがとても熱くなっていてクルマを動かすことができなかった。一度、システムのスイッチを入れたり切ったりしなければならず、ピットレーンのスピードリミッターが掛かっていない状態で再スタートしたため、速度違反のペナルティを受けてしまった」

「また、アルバロ(・パレンテ)が乗っていた際のドライブスルーではクラッチを切る必要があった。僕たちはこのレースのウイナーたちよりもピットで約2分多く過ごしたと思う」

 レース終盤、表彰台圏内を走行していたマクラーレンはピット滞在時間を短くするため、タイヤ交換を行わず古いタイヤでブロンクビストをコースに送り出した。

 このスティントについて、ブロンクビストは「精神的に追い詰められるものだった」と述べている。

「僕たちが順位を守るための唯一の方法が(最後の1時間を)古いタイヤで走り切ることだった。しかし、マーロ(・エンゲル)はすぐに追いついてきた。新しいタイヤを履く彼のペースとは対照的に、僕たちのクルマはペースが上げられなかったんだ」

「それからしばらくして、クルマが大きな振動を拾うようになった。同時に77号車メルセデスと999号車メルセデスがタイヤを駄目にしたのを見てチームはとても緊張していたよ」

「それでも僕たちはレースを進め、最後は生き残ってフィニッシュラインを跨ぐために最後はペースを遅らせる必要があったんだ」

こんな記事も読まれています

ランボルギーニのSUV『ウルス』に800馬力のPHEV登場…北京モーターショー2024
ランボルギーニのSUV『ウルス』に800馬力のPHEV登場…北京モーターショー2024
レスポンス
タフでおしゃれなアウトドア派クロスオーバー スマート「#5」初公開 年内市販化予定
タフでおしゃれなアウトドア派クロスオーバー スマート「#5」初公開 年内市販化予定
AUTOCAR JAPAN
もしや新型CX-5か!?  パキパキボディがイイね!!  しかもディーゼル廃止で全車電動化か!?【北京ショー】
もしや新型CX-5か!?  パキパキボディがイイね!!  しかもディーゼル廃止で全車電動化か!?【北京ショー】
ベストカーWeb
日産R35「GT-R」にコスパに優れた本格派ブレーキローターが誕生! 12ミリと14ミリのハブボルトに対応したスグレモノでした
日産R35「GT-R」にコスパに優れた本格派ブレーキローターが誕生! 12ミリと14ミリのハブボルトに対応したスグレモノでした
Auto Messe Web
トヨタ、テンセントと提携 AI技術生かしたサービス提供
トヨタ、テンセントと提携 AI技術生かしたサービス提供
日刊自動車新聞
ホンダ『イエ GTコンセプト』が初公開、4ドアクーぺEVで中国トレンドに真っ向勝負…北京モーターショー2024
ホンダ『イエ GTコンセプト』が初公開、4ドアクーぺEVで中国トレンドに真っ向勝負…北京モーターショー2024
レスポンス
バイクニュース今週のダイジェスト(4/22~26)
バイクニュース今週のダイジェスト(4/22~26)
バイクブロス
予想が外れるマクラーレン、ピアストリも“浮き沈みのワケ”解明が急務と指摘。タイヤへの負荷が影響か?
予想が外れるマクラーレン、ピアストリも“浮き沈みのワケ”解明が急務と指摘。タイヤへの負荷が影響か?
motorsport.com 日本版
一度は乗ってみたい! サイドカーは、通常のバイクにつけることができる?
一度は乗ってみたい! サイドカーは、通常のバイクにつけることができる?
バイクのニュース
なぜ免許とマイナカード「24年度末」に一体化? 紛失時はどうなる? 一体化でどんな影響ある?
なぜ免許とマイナカード「24年度末」に一体化? 紛失時はどうなる? 一体化でどんな影響ある?
くるまのニュース
「出遅れ」「巻き返し」「反転攻勢」EVめぐる話題が目白押し【新聞ウオッチ】
「出遅れ」「巻き返し」「反転攻勢」EVめぐる話題が目白押し【新聞ウオッチ】
レスポンス
ボルボ XC40、豪華仕様の限定車「プラス B3 セレクション」発売
ボルボ XC40、豪華仕様の限定車「プラス B3 セレクション」発売
レスポンス
日本ミシュランタイヤが「ジャパントラックショー2024」にブースを出展! サステナブル素材を使用したタイヤなどを展示
日本ミシュランタイヤが「ジャパントラックショー2024」にブースを出展! サステナブル素材を使用したタイヤなどを展示
くるまのニュース
マツダ、電動SUVをサプライズ公開、コンセプトモデル『創 ARATA』とは…北京モーターショー2023
マツダ、電動SUVをサプライズ公開、コンセプトモデル『創 ARATA』とは…北京モーターショー2023
レスポンス
スズキのコンパクトSUV「エスクード」国内販売が終了 新たな「グローバルSUV」投入に期待!
スズキのコンパクトSUV「エスクード」国内販売が終了 新たな「グローバルSUV」投入に期待!
くるまのニュース
スタイリッシュなスタイルと折りたたみ機構を採用 電動アシスト自転車「Refna WINDY」発売
スタイリッシュなスタイルと折りたたみ機構を採用 電動アシスト自転車「Refna WINDY」発売
バイクのニュース
アルファロメオ ジュリア/ステルヴィオ、限定車「ヴェローチェ スペリオーレ」発売
アルファロメオ ジュリア/ステルヴィオ、限定車「ヴェローチェ スペリオーレ」発売
レスポンス
GWにホンダ青山本社で「モーターサイクルショー」開催、新型車をじっくり見られる機会!
GWにホンダ青山本社で「モーターサイクルショー」開催、新型車をじっくり見られる機会!
モーサイ

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

3530.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

2380.03580.0万円

中古車を検索
720Sの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

3530.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

2380.03580.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村