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同士討ちに批判相次ぐも、フェラーリF1代表は「ドライバーにレースをさせることが正解だった」と主張

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同士討ちに批判相次ぐも、フェラーリF1代表は「ドライバーにレースをさせることが正解だった」と主張

 フェラーリのチーム代表を務めるマッティア・ビノットは、F1第21戦ブラジルGPの決勝レースでセバスチャン・ベッテルとシャルル・ルクレールが接触し、2台揃ってレースをリタイアしたことについて、今回のような状況ではドライバーにレースをさせることが正解であったと考えている。

 ベッテルとルクレールは、これまでもチームオーダーに関して対立していた。そしてF1第21戦ブラジルGPの決勝レースでは、彼らは4番手と5番手を走行中に軽く接触。これにより、あと6周を残すところで2台ともレースをリタイアすることになった。

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 元フェラーリのF1ドライバーであるルーベンス・バリチェロは、「これはふたりのドライバーの間に誤解があったためで、フェラーリにとっては残念な1日だった」と『Bild』紙に語った。

 レース終了直後、ビノットは明らかに今回の出来事について激怒し、また当惑していた。なおビノットは、今週マラネロでこの状況について議論するための会議に参加することを、ドライバーたちに命じた。

「我々はチームの利益のために全力でプッシュできる限界はどこにあるのかを話し合いのうえで決定し、このようなことを2度と繰り返さないようにする必要がある」とビノットは説明した。

「我々のドライバーたちは非常に落胆しており、チーム全体のことを考えて申し訳なく思っている。小さな接触だったが、重大な結果を生み出したのだ」

 ビノットは、ブラジルGPではドライバーたちは互いに競い合うことが許されており、これまでのシーズンにあったチームオーダーの問題ではないと主張した。

「今シーズン、我々はドライバーを管理しようとすると批判されてきた。そしてドライバーが自由に戦える時も、我々は(そのせいで)批判されるのかもしれない」

「今日はドライバーにレースをさせるのが正解だったということは確かだ。なぜなら(すでに)我々はコンストラクターズ選手権2位の座を確保しているからだ」

「(そうであっても)このようなことは決して起こるべきではない」

■「長くチームに在籍しているビノットなら、ドライバーと話ができる」
 元F1ドライバーのデビット・クルサードは、このようにチーム内で問題が繰り返されるせいで、フェラーリのタイトル獲得は遠のいてしまっているが、こうした状況を収めるのにビノットは適任であると弁護した。

「マッティアは強靭な性格の持ち主であり、フェラーリに十分長く在籍していることから、彼らを座らせて『君たち、このことは受け入れられない』といった話ができるだろう」とクルサードは『Channel 4』に語った。

 以前マクラーレンとレッドブルでレースをしたクルサードによれば、インシデントをただ無視して先へ進むなどということはあり得ないという。

「彼らは握手をすることになるだろう。だが彼らのキャリアはともかく、人生の異なる段階にいる、ふたりの異なる人間に対処することになる」

「シャルルは、21歳の自分が何をわかっていないのかということに気が付いていないだろう。彼にはセブ(ベッテルの愛称)ほどの人生経験がない。彼は『分かった、もうああいうポジションにつけることはしないよ』という感じだろう」

「そしてセブは、自分に残されている時間が少ないことを分かっている。フェラーリでタイトルを取れるような十分な時間が彼のキャリアに残されているだろうか?」

「それは微妙な問題だが、事実は事実だ。事実を否定することはできない。さもなければ関係がすべて終わってしまう」

 『Sky Deutschland』のコメンテーターのサシャ・ルースは、ブラジルでのインシデントによって、ビノットは来シーズンに向け厳しいチームオーダーの線引きをすることになるだろうと推測している。

 ルースは、「彼らは検討の上、期限を設定するだろうと思う。たとえばだが、シーズン最初の4戦が終わったら、彼らはナンバーワンドライバーがどちらなのかを決断すべきだろう」と示唆した。

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