現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > レッドブル・ホンダは、F1ブラジルGPのストレートスピードで、なぜメルセデスを圧倒できたのか?

ここから本文です

レッドブル・ホンダは、F1ブラジルGPのストレートスピードで、なぜメルセデスを圧倒できたのか?

掲載
レッドブル・ホンダは、F1ブラジルGPのストレートスピードで、なぜメルセデスを圧倒できたのか?

 F1ブラジルGPでは、レッドブルのマックス・フェルスタッペンが優勝、トロロッソのピエール・ガスリーが2位に入り、ホンダのパワーユニット搭載マシンが1-2フィニッシュを決めた。

 今回の”ホンダ勢”は、直線スピードに優れており、フェルスタッペンはポールポジションを獲得しただけでなく、レース中も2度にわたってルイス・ハミルトンのメルセデスをオーバーテイクした。またガスリーも、チェッカー直前のストレートでの攻防で、ダメージを負った状態だったとはいえ、ハミルトンを寄せ付けなかった。

■メルセデスとの差は詰まってきている……レッドブル代表、ホンダの前進に手応え

 このホンダのパワーのアドバンテージは、標高に関係しているのではないかと見る向きもある。ブラジルGPの舞台となったインテルラゴス・サーキットは、標高750mほどの高地に位置しており、これはメキシコGPの舞台であるエルマノス・ロドリゲス・サーキットに次ぐ高さである。標高が高いということは、空気が薄いということを意味しており、こういったコンディションではホンダのPUが、メルセデスやフェラーリよりも強さを発揮する……そう考える人々がいるのだ。

 しかしレッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、マシンのセットアップの違いも、直線でのパフォーマンスの違いを生み出したと考えている。

「ダウンフォースレベルの違いも見なければならないと思う」

 そうホーナー代表は語った。

「メルセデスは我々よりも高いレベルのダウンフォースをつけていたと思う。それは、レースペースの面で彼らを手助けすることになった。しかし一方で、予選では助けにはならなかったのかもしれない」

「彼らはレースで非常に競争力があり、スティントの終盤には、間違いなく彼らの方が、我々よりも少し強かった。それは、ラップタイムをどう生み出すか……その妥協の違いによるものだ」

 ホンダの田辺豊治F1テクニカルディレクターも、ホーナー代表と同様の見解を示した。そして、今回高いパフォーマンスを発揮できた理由として、標高だけを取り上げるのは間違っていると考えているようだ。

「標高は、PUだけではなく、エアロにも影響を及ぼします」

 そう田辺テクニカルディレクターは語る。

「だからパッケージとして、メキシコやここでは我々の方が良い、あるいは強かったのだと思います。ただ、明確な答えはありません」

 とはいえホーナー代表は、ホンダのこの1年の進歩に感銘を受け、そしてF1での勢いを増していると感じていると語る。

「ブラジルでは、5年連続でメルセデスがポールポジションを手にしてきた。しかし、ホンダが1991年以来、ここでの初めてのポールポジションを手にしたのは、素晴らしいことだった」

「そして、勝利を手にしたのも同様だ。これらは彼らの努力が報われていることを示しており、我々は良い勢いに乗っていると、本当に感じている」

こんな記事も読まれています

大型トラックに付いている「謎の小窓」何の意味? 実は大切な場所だった! 意外な構造とは
大型トラックに付いている「謎の小窓」何の意味? 実は大切な場所だった! 意外な構造とは
くるまのニュース
2025年モデルのランドローバー・ディスカバリー・スポーツが日本での予約受注を開始
2025年モデルのランドローバー・ディスカバリー・スポーツが日本での予約受注を開始
カー・アンド・ドライバー
ウイリアムズF1、シーズン序盤のクラッシュ連発で開発競争に遅れ? アルボン懸念「ハースとRBは大きな一歩を踏み出している」
ウイリアムズF1、シーズン序盤のクラッシュ連発で開発競争に遅れ? アルボン懸念「ハースとRBは大きな一歩を踏み出している」
motorsport.com 日本版
ホンダが新型「軽バン」今秋発売! 斬新「前後2人乗り」&カラーに注目!? 注目度高い「N-VAN」どんな人が買う?
ホンダが新型「軽バン」今秋発売! 斬新「前後2人乗り」&カラーに注目!? 注目度高い「N-VAN」どんな人が買う?
くるまのニュース
ヤマハ「YZF-R15/R15M」 2024年モデルを台湾で発表
ヤマハ「YZF-R15/R15M」 2024年モデルを台湾で発表
バイクのニュース
じつは「鉄ちゃん」には当たり前! ハイブリッドやEVでよく聞く「回生ブレーキ」ってそもそもなに?
じつは「鉄ちゃん」には当たり前! ハイブリッドやEVでよく聞く「回生ブレーキ」ってそもそもなに?
WEB CARTOP
ヒョンデIONIQ 5の高性能バージョン“N”モデルが日本上陸
ヒョンデIONIQ 5の高性能バージョン“N”モデルが日本上陸
カー・アンド・ドライバー
ダイハツ、本社工場で4カ月ぶりに生産再開 国内すべての工場が稼働
ダイハツ、本社工場で4カ月ぶりに生産再開 国内すべての工場が稼働
日刊自動車新聞
【マラネロだけになせる技】V12へのオマージュ 812後継モデル「フェラーリ 12チリンドリ」登場 純粋主義者のためのV12フェラーリ!
【マラネロだけになせる技】V12へのオマージュ 812後継モデル「フェラーリ 12チリンドリ」登場 純粋主義者のためのV12フェラーリ!
AutoBild Japan
「東海環状道直結」に前進!? 「豊田南バイパス」全通予定が発表! 2026年度に瀬戸方面へ直結 “渋滞市街”ぐるりスルーの幹線道路
「東海環状道直結」に前進!? 「豊田南バイパス」全通予定が発表! 2026年度に瀬戸方面へ直結 “渋滞市街”ぐるりスルーの幹線道路
くるまのニュース
課題ありの輸送業界、「ジャパントラックショー2024」を横浜で開催 5月9-11日
課題ありの輸送業界、「ジャパントラックショー2024」を横浜で開催 5月9-11日
レスポンス
アストンマーティンが66階建ての超高級タワーマンション「アストンマーティン・レジデンス・マイアミ」を公開
アストンマーティンが66階建ての超高級タワーマンション「アストンマーティン・レジデンス・マイアミ」を公開
@DIME
タイではピックアップトラックが激戦区! 意外にも中国メーカーがBEVじゃなく「ハイブリッド」を投入するワケ
タイではピックアップトラックが激戦区! 意外にも中国メーカーがBEVじゃなく「ハイブリッド」を投入するワケ
WEB CARTOP
フェルスタッペン獲得への興味公言しレッドブルから批判されたウルフ代表、”何のこと?”とすっとぼける。
フェルスタッペン獲得への興味公言しレッドブルから批判されたウルフ代表、”何のこと?”とすっとぼける。
motorsport.com 日本版
トヨタ「新型ミニランクル」まもなく登場!? カクカク斬新デザイン採用? 噂の「ランドクルーザーFJ」 期待されるコトとは
トヨタ「新型ミニランクル」まもなく登場!? カクカク斬新デザイン採用? 噂の「ランドクルーザーFJ」 期待されるコトとは
くるまのニュース
インディアン「ロードマスターリミテッド」はバイクの域を超えた快適性能! 後部座席はお姫様ダッコ以上!?
インディアン「ロードマスターリミテッド」はバイクの域を超えた快適性能! 後部座席はお姫様ダッコ以上!?
バイクのニュース
マフラー選びの決め手、『合法性と性能の両立』が求められる~カスタムHOW TO~
マフラー選びの決め手、『合法性と性能の両立』が求められる~カスタムHOW TO~
レスポンス
メルセデス・ベンツ GLA【1分で読める輸入車解説/2024年最新版】
メルセデス・ベンツ GLA【1分で読める輸入車解説/2024年最新版】
Webモーターマガジン

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村