F1ブラジルGPで、ホンダのパワーユニット搭載マシンが1-2フィニッシュを果たした。これは2015年のF1復帰以来初めてであることは言うまでもなく、過去を遡っても1991年の日本GP(1位ゲルハルト・ベルガー、2位アイルトン・セナ。いずれもマクラーレン・ホンダ)以来ということになる。
しかも今回のレースでは、ストレートスピードでメルセデスやフェラーリを圧倒。レッドブルのマックス・フェルスタッペンはそのパワーを活かし、2度にわたってメルセデスのルイス・ハミルトンをオーバーテイクした。また最終ラップ、迫り来るハミルトンを、トロロッソのピエール・ガスリーがパワーでねじ伏せたシーンも、実に印象的だった。
「マックスのパフォーマンスは、今週末全てのセッションを通じてとても良かったです」
ホンダの田辺豊治F1テクニカルディレクターは、motorsport.comの取材に対してそう語った。
「我々のパフォーマンス、特にマックスのパフォーマンスは、非常に力強かったと思っています。ポールポジションを獲得し、レースでも勝ったのですから、とても素晴らしい結果でした」
「アレックス(アルボン)も力強い走りを見せてくれました。残念ながら、レース終盤にアクシデントに見舞われてしまいましたが、レッドブルの2台は非常に強力なパフォーマンスを披露してくれたと思います」
今回力強い戦いを披露したのはレッドブルだけではなかった。トロロッソも素晴らしい戦いぶりを披露し、ガスリーが2位、ダニール・クビアトも10位に入り、ダブル入賞を果たした。
「ガスリーは予選で7位になり、6番グリッドからレースをスタートさせました。その後彼は、レースを通じて素晴らしい仕事をし、中団グループの首位をキープしていました。最終的には前方でいくつかのアクシデントがあり、それによって2位になりました。彼は今季これまで、難しいシーズンを過ごしてきました。しかしこの結果は、彼を勇気付けることになったと思います」
前述の通り、ガスリーはメインストレートでハミルトンを引き離し、そしてチェッカーを受けた。これには、田辺テクニカルディレクターも驚いたという。
「素晴らしい! ただそれだけです。コース上でそういうシーンを目にしたのは、初めてのことだったと思います。ですから、私は少し驚いています」
オーストリア、ドイツに続き、これでホンダは今季3勝目を挙げた。このような結果は期待していなかったと田辺テクニカルディレクターは語る。
「通常、我々は何勝できるかとか、ポールポジションを獲れるかとか、そういうことを期待することはありません。バルセロナでのシーズン前テストが始まった時、メルセデスが冬の間にパフォーマンスを大幅に改善したように見えました。フェラーリも我々よりも速そうでした。レッドブルのいる位置は、トップチームとは少し差があるように見えたんです」
「最初は、今シーズンの早い段階で勝つのは難しいと感じていました。しかしシーズン中盤にチームがシャシーを大きく改善し、パワーユニット(PU)も改善しました。その結果、オーストリアで初勝利を手にできたんです」
「しかし夏休みの間に、フェラーリがパフォーマンスを大幅に改善することになりました。そして、シーズン序盤のように、我々が置かれている状況は少し悪くなったように感じていたのです。そのため、この3回目の勝利は、我々にとってはとても励みになりました」
ホンダはまだ、2021年以降もF1への参戦を続けるかについて明言していない。この復帰後初の1-2フィニッシュは、ホンダの将来に向けて影響を与えることになるのか? それについて田辺テクニカルディレクターは、次のように語る。
「この結果が、我々の将来にプラスの側面をもたらしてくれることを願っています」
「私はその決断を下すプロセスには関与していません。役員が話し合っています。準備が出来次第、それについては発表することになると思います」
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