11月22日に開幕する2019/2020年シーズンのABBフォーミュラE選手権に、DSテチータから参戦するアントニオ・フェリックス・ダ・コスタと前年度王者のジャン-エリック・ベルニュは、姉妹ブランドのプジョーが“ハイパーカー”を用いたスポーツカーシリーズに復帰することを受けて、そのラインアップに加わりたいと考えている。
11月13日に正式アナウンスされたプジョーのル・マン復帰。2009年にアウディを破ってル・マンを制したフランスメーカーは、2020/2021年からWEC世界耐久選手権の最高峰クラスに導入される“ハイパーカー規定”の下で、2022年から同シリーズへの参戦を開始する。
プジョーがル・マンに復帰! 2022年からハイパーカーでのWEC参戦を表明
この決定はプジョーにとってワークス参戦が終了した2011年以来、11年ぶりにスポーツカーレースにカムバックすることを意味するものだ。
そんなプジョーと同じPSAグループ傘下にあるDSオートモーティブが開発したパワートレインを使用して、今季のフォーミュラEに臨むベルニュとダ・コスタは、現在の契約がプジョーのハイパーカープロジェクト初年度まで延長される場合、同プログラムの一員になれることを期待している。
「僕はハイパーカーの舞台に居るだろう。ハイパーカーに乗りたいんだ」と13日にパリで行われたDSテチータの会見で語ったベルニュ。
「僕はスポーツカーでル・マン24時間レースの優勝トロフィーを勝ち取りたい。ここ数年、僕がLMP2カーでル・マンに参加した理由は、ル・マンで勝つという明確な目標があるからだ。勝つために最高のチームに居たいと思っている」
「将来に何が起きるのかは分からない。僕の(DSテチータとの)契約は2020年末まで続くけれど、その時はまだプジョーはル・マンには居ない。だから、フォーミュラEでの将来がどうなるかは分からないね」
「だが、あくまでも優先はフォーミュラEだ。しかし、僕たちはブランドを代表しているため、最終的にはメーカーと衝突しないチームに居る必要がある。そのため将来的には僕はDSのためにレースをすることはできない。どこか別の場所で戦うことになるだろう」
■ダ・コスタはイオタ経由でアストンマーティンにアプローチか
元BMWワークスドライバーで、2019/20年シーズンから中国国籍のDSテチータに加入したダ・コスタ。彼もまたベルニュと同様にハイパーカーをドライブする機会を求めているが、WECのトップカテゴリーにデビューするための“正しい家”に居ると述べた。
28歳のポルトガル人は2018/19年のWEC“スーパーシーズン”で、BMWチームMTEKの一員としてBMW M8 GTEをドライブしていた。今季はBMWのWECプログラム終了と、自身の陣営離脱から参戦カテゴリーをLM-GTE ProからLMP2にスイッチ。イオタの38号車オレカ07・ギブソンを開幕戦から駆り、第3戦上海ではキャリア初優勝を飾っている。
「明らかなのはプジョーのハイパーカープログラムが、今から2、3年後に行われる予定であることだ。それに向けて、僕は同じ屋根の下にある正しい家にいる」とダ・コスタ。
「今年はLMP2の経験も積んでいるし、ぜひ上のカテゴリーに行きたいと思う」
「WECとフォーミュラEの組み合わせは完璧だと言える。2019/20年シーズンは日程が重複しているイベントがあるけれど、それはちょっとしたミスで、起きるべきではないものだ」
ダ・コスタは“正しい家”と表現したコネクションによって、トップカテゴリーより早くデビューできるかもしれないと示唆した。
「僕は、いま在籍しているイオタ・スポーツがGT3プログラムを通じてアストンマーティンと大きなつながりをもっていることに期待している。すでに将来に向けた話し合いも行ったが、現時点では何も決まっていないよ」
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