F1ブラジルGPで勝利を手にしたのは、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンだった。そしてそのコンストラクター代表として表彰台に上がったのは、戦略担当のハンナ・シュミッツだった。
レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、シュミッツが指示した戦略は、フェルスタッペン勝利の大きな助けとなったと指摘。その”適切な”報酬として、シュミッツを表彰台に上げたのだという。
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シュミッツはブラジルGPの決勝レースで最初のセーフティカーが出動した際、新品タイヤを履かせるためにフェルスタッペンをピットに呼び戻した。このピットストップは、この時2番手を走っていたルイス・ハミルトン(メルセデス )に、首位の座を譲ることを意味していた。
当時のハミルトンは、フェルスタッペンとは逆の戦略を採ろうとしていた。そのためチームは、ストップすべきかどうか、ジレンマに直面していたという。しかし、ピットストップすべきだという正しい戦略を指示したのはシュミッツだった。
「その時点では、先頭を走る者として、チェスをしているようなモノだった。2番手を走るドライバーは、我々と逆のことしかできないからね」
そうホーナーは当時のことを説明した。
「コース上でのポジションを譲るのは、とても勇気がいることだ」
「コース上でオーバーテイクできると、確信する必要がある。マックスはすでに1度、それをやっていた。そして我々は、タイヤを交換するアドバンテージを感じていたんだ。そして彼は再び(ハミルトンを)オーバーテイクをすることができた」
シュミッツは昨年出産し、その後産休を取ったという。そして復職後は、連日通勤に長時間を費やすなど、日々努力を続けているという。ホーナー代表はこの彼女の仕事ぶりも賞賛した。
「ハンナは数年にわたって、戦略チームに参加してきた」
「彼女は昨年産休を取り、それを終えてフルタイムでの仕事に戻った」
「彼女は仕事をするために、通勤にかなり長い時間をかけなければいけない。彼女は連日通勤に4時間かかっているけど、業務に対する情熱を持っているんだ」
「彼女は今日、戦略の決断を行なった。だから表彰台に上がってもらうことで、彼女の努力に報いるのが正しいと感じたんだ。彼女がチームの重要なメンバーであるということは、世界中の働くお母さんににとって、素晴らしいことだと思う」
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