現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > ブエミ、WEC上海のレースを悲観「トヨタはプライベーター勢と戦えない」

ここから本文です

ブエミ、WEC上海のレースを悲観「トヨタはプライベーター勢と戦えない」

掲載
ブエミ、WEC上海のレースを悲観「トヨタはプライベーター勢と戦えない」

 FIA世界耐久選手権(WEC)第3戦上海4時間レースにおいて、トヨタのTS050 HYBRIDが重いサクセス・ハンディキャップを背負っていることから、LMP1クラスのプライベーター勢に対抗できないとドライバーのセバスチャン・ブエミは考えている。

 トヨタの2台は今回、1周あたり2.74秒相当の厳しいハンディキャップを受けており、放出できるハイブリッドエネルギー量や、燃料流量などが削減されている。

■WEC上海FP3:トヨタ本領発揮? 小林可夢偉のトヨタ7号車、1秒差つけて首位

「今回は4時間のレースだ。何かが起こるかもしれないが、純粋なペースで言えば他のチームと戦えるという希望は持てない」

 ブエミはそう語った。

「(前戦の)富士から大きな打撃(ハンディキャップ)を受けたので、優勝するチャンスはないと感じている」

「僕たちはおそらく4番手か5番手からスタートすることになるだろう。戦ってみるつもりではあるが、今の時点では(優勝を)争うことはできないと思う」

 ブエミの悲観的なコメントは、FP1でトヨタが見せたペースに裏付けられる。上海のFP1では、レベリオン・レーシングの1号車がトップタイムをマークした。トヨタの7号車は1.3秒遅れの4番手。8号車は1.7秒以上の遅れで、LMP1クラス最後尾に沈んだ。

 FP2では、90分のセッション開始後にトヨタの2台が予選シミュレーションを実施。トヨタ8号車はFP1から大幅にタイムを上げたものの、チームLNTのジネッタ6号車に0.061秒及ばず、2番手となった。またトヨタ7号車は4番手だった。

 そのトヨタ7号車は、FP3で予選シミュレーションを実施し、後続に対して1秒差をつけるトップタイムをマーク。一方でトヨタ8号車は総合10番手と、LMP2クラスにも先行を許した。

 ブエミは、ハンディキャップの影響でLM-GTEクラスのマシンを追い抜くのも難しくなっていると説明した。

「パワーやブーストがかなり減らされているから、GTマシンをパスするのすら苦労しているんだ。だから本当に厳しいレースになると思う」

 上海国際サーキットは、2本の長いストレートを備えているコースだ。トヨタのシミュレーションの結果、そのコース特性がハンディキャップの悪影響を増幅していることが分かったと、ブエミは明かした。

「ここ上海は、こういった”ペナルティ”(ハンディキャップ)に対して、最も敏感なトラックだと僕たちは学んだ」

「もし富士で同じようなペナルティを受けていたとしたら、その影響は小さくなっていただろう」

 サクセス・ハンディキャップの計算式が、第2戦富士よりも厳しくなったこともトヨタにとっては逆風だ。

 ハンディキャップは当初、LMP1クラス最下位のマシンとのポイント差につき、1kmあたり0.008秒遅くなるように調整すると発表された。しかし、開幕戦後に計算式の定数部分が0.012秒に変更された。つまり、ハンディキャップが1.5倍に重くなったわけだ。にも関わらず、第3戦上海を前に2度目の変更が行われ、定数部分が0.01255秒へと上方修正されている。

 ジネッタ6号車はLMP1クラス最下位の”基準車”であるため、ハンディキャップは無し。レベリオン1号車は0.89秒、ジネッタ5号車は0.65秒遅くなるような調整を受けるが、変更されているのは車両最低重量のみとなっている。

こんな記事も読まれています

ブリッツ、『GRヤリス』専用キャンバー調整機能付きフロントピロアッパーマウント発売
ブリッツ、『GRヤリス』専用キャンバー調整機能付きフロントピロアッパーマウント発売
レスポンス
トヨタ、最終日に大逆転で4連覇。ヌービルは悲願の初戴冠【ラリージャパン 最終日レポート】
トヨタ、最終日に大逆転で4連覇。ヌービルは悲願の初戴冠【ラリージャパン 最終日レポート】
AUTOSPORT web
『頭文字D』カラーで日本の峠最速に。グリアジンがWRC2完勝「しげの先生にありがとうと伝えたい」
『頭文字D』カラーで日本の峠最速に。グリアジンがWRC2完勝「しげの先生にありがとうと伝えたい」
AUTOSPORT web
マツダ「RX-8」じゃない斬新「ロータリースポーツカー」がスゴイ! リトラ風“奇抜ヘッドライト”&ガバっと開く“画期的ドア”採用! 謎の「エボルブ」とは?
マツダ「RX-8」じゃない斬新「ロータリースポーツカー」がスゴイ! リトラ風“奇抜ヘッドライト”&ガバっと開く“画期的ドア”採用! 謎の「エボルブ」とは?
くるまのニュース
高性能な「ディフェンダーOCTA」初の一般公開! 盛況のランドローバー公式イベントに“秘密兵器”あり!! 大都市の真ん中で「悪路走行」を満喫
高性能な「ディフェンダーOCTA」初の一般公開! 盛況のランドローバー公式イベントに“秘密兵器”あり!! 大都市の真ん中で「悪路走行」を満喫
VAGUE
【最終結果】2024年WRC第13戦ラリー・ジャパン パワーステージ後
【最終結果】2024年WRC第13戦ラリー・ジャパン パワーステージ後
AUTOSPORT web
トヨタ『ランドクルーザー』リコール…ドライブシャフト不良、走行不可能になる恐れ
トヨタ『ランドクルーザー』リコール…ドライブシャフト不良、走行不可能になる恐れ
レスポンス
スバルブルーのスポーティ&正統派コスチューム! SUPER GTで「SUBARU BRZ R&D SPORT」をサポートする「BREEZE」のメンバーをご紹介
スバルブルーのスポーティ&正統派コスチューム! SUPER GTで「SUBARU BRZ R&D SPORT」をサポートする「BREEZE」のメンバーをご紹介
Auto Messe Web
F1第22戦、ラッセルが今季2勝目、フェルスタペンは5位入賞で4年連続チャンピオンを確定【ラスベガスGP 決勝】
F1第22戦、ラッセルが今季2勝目、フェルスタペンは5位入賞で4年連続チャンピオンを確定【ラスベガスGP 決勝】
Webモーターマガジン
“プロフェッサー”プロストに肩を並べたフェルスタッペン。偉大なる「4度のF1チャンピオン」は史上6人目
“プロフェッサー”プロストに肩を並べたフェルスタッペン。偉大なる「4度のF1チャンピオン」は史上6人目
motorsport.com 日本版
アウディだけどポルシェが作ったRS2! 名車誕生のワケは「財政難のポルシェを救うため」の仕事だった
アウディだけどポルシェが作ったRS2! 名車誕生のワケは「財政難のポルシェを救うため」の仕事だった
WEB CARTOP
F1 Topic:4連覇に王手をかけたフェルスタッペン。タイトル獲得条件をおさらい
F1 Topic:4連覇に王手をかけたフェルスタッペン。タイトル獲得条件をおさらい
AUTOSPORT web
世界的に数字の入った車名だらけ! 数え歌的に車名で1から10まで数えてみた
世界的に数字の入った車名だらけ! 数え歌的に車名で1から10まで数えてみた
WEB CARTOP
【試乗】ボルボ XC90が大幅改良。「完全電動化への橋渡し」だけでは役不足だと感じる、新型の熟成度
【試乗】ボルボ XC90が大幅改良。「完全電動化への橋渡し」だけでは役不足だと感じる、新型の熟成度
Webモーターマガジン
[15秒でわかる]トライアンフ『タイガー・スポーツ660』…先進機能を多数搭載
[15秒でわかる]トライアンフ『タイガー・スポーツ660』…先進機能を多数搭載
レスポンス
約260万円! スバル新型「インプレッサ」発表に反響! 新色に「爆オシャブルー」採用したスバルの人気「5ドアハッチ」どんな人が買ってるの?「最新の納期」もまとめて紹介!
約260万円! スバル新型「インプレッサ」発表に反響! 新色に「爆オシャブルー」採用したスバルの人気「5ドアハッチ」どんな人が買ってるの?「最新の納期」もまとめて紹介!
くるまのニュース
教習所での路上試験で安全運転義務違反は何点減点されるのか?
教習所での路上試験で安全運転義務違反は何点減点されるのか?
LE VOLANT CARSMEET WEB
【MotoGP】経営悪化のKTM、レッドブルによる『救済』のウワサは否定。MotoGPへの影響懸念も「全ての参戦シリーズに残る」
【MotoGP】経営悪化のKTM、レッドブルによる『救済』のウワサは否定。MotoGPへの影響懸念も「全ての参戦シリーズに残る」
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村