現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > ピットストップはトップチームのレベルにはない……マクラーレンF1、今オフに改善を目指す

ここから本文です

ピットストップはトップチームのレベルにはない……マクラーレンF1、今オフに改善を目指す

掲載
ピットストップはトップチームのレベルにはない……マクラーレンF1、今オフに改善を目指す

 先日行われたメキシコGPで、マクラーレンのランド・ノリスはピットストップを行った際、左フロントタイヤが完全に装着されない状態で動きだしてしまった。チームはノリスをすぐに止めたものの、ピットロード出口付近まで進んでしまっており、ピットボックスに押し戻して再び作業を行ったことで大きくタイムロスしてしまう。その遅れはあまりにも大きく、結局リタイアすることになった。イタリアGPでも、カルロス・サインツJr.のピットストップの際に、同じようなミスが発生。やはりリタイアしている。

 チームはこの状況について、トップチームのレベルにはないと考えており、ミスを削減するため、そしてピット作業のスピードアップを図るために、冬の間に改善に取り組むつもりだという。

■「不正をやめたからだ」フェルスタッペン、フェラーリ勢の失速にチクり口撃

「ピットストップは、トップチームのレベルにはない部分だ。だから我々にとっては、作業を進めなければならない領域なんだ」

 マクラーレンのチーム代表であるアンドレアス・ザイドルはそう語る。

「どの部分で改善しなければならないか、それは分かっている」

「まず第一に、我々はより優れた、安定した機材をスタッフに提供しなければならない。その部分は、単純に遅れているのだ。安全面に関しても、ホイールが確実に装着されていない時にマシンが動くことを不可能にする、そういうことも機器に取り入れることができる」

「それは冬の間に取り組もうとしているものだ。ただ、それには時間がかかる。1週間、または1ヵ月でできるようなモノではないんだ。だから、集中すべきことのひとつなんだ。一度それを用意することができれば、タイヤ交換の際に再びリスクを冒すことができるようになる」

「今シーズン初め、人的な部分では、速いピットストップができるということを示せたと思う。我々は大きな一歩を踏み出したんだ。彼らはシーズン中、素晴らしい仕事をしてくれた」

「ただその一方で、問題が発生した場合にそれに対応できない。それに取り組む必要があるんだ」

 ザイドル曰く、新レギュレーションが施行される2021年からは、ピットの装備が標準化される可能性があるものの、マクラーレンは来年に向けて努力しなければならないと語る。

「2021年に何が起きるか、不明確な部分がまだある。2021年から実施される仕様を最終決定するために、議論はまだ進行中なのだ。そして我々は、ピットストップの問題で今季多くのポイントを失った」

「来年やらなければならないことは、しっかりとやらなければならないんだ。同じリスクを背負ったまま、来年のレースに挑みたくはない」

 ザイドルは、アメリカGPで保守的なピットストップを行ったことを認める。

「問題が発生した(メキシコGPの)後、ピットストップに関しては、保守的に行った。なぜなら我々にとって、メキシコでポイントを失った後に、確実なピットストップを行う、確実なレースを行うことが重要だったんだ」

関連タグ

こんな記事も読まれています

ホンダ新型「ヴェゼル」登場! 3年ぶり“刷新”で何が変わった?  オシャグリーンな「ハント」も新設定の「小さなSUV」約265万円から
ホンダ新型「ヴェゼル」登場! 3年ぶり“刷新”で何が変わった? オシャグリーンな「ハント」も新設定の「小さなSUV」約265万円から
くるまのニュース
ホンダが新型EVの『e:NP2』を発売
ホンダが新型EVの『e:NP2』を発売
レスポンス
三菱自動車、欧州でコンパクトSUV「ASX」の大幅改良モデルを発表
三菱自動車、欧州でコンパクトSUV「ASX」の大幅改良モデルを発表
月刊自家用車WEB
WEC第3戦スパのエントリー発表。フォーミュラE重複の影響多数、ハプスブルクの復帰には疑問符も
WEC第3戦スパのエントリー発表。フォーミュラE重複の影響多数、ハプスブルクの復帰には疑問符も
AUTOSPORT web
超ガチ仕様だし今思えば激安じゃない!? [ランドクルーザー250も70]も超絶魅力的!! でもでも[メガクルーザー]こそ誇るべきモデルじゃないか説
超ガチ仕様だし今思えば激安じゃない!? [ランドクルーザー250も70]も超絶魅力的!! でもでも[メガクルーザー]こそ誇るべきモデルじゃないか説
ベストカーWeb
KTM新型390デューク試乗「実は日本でベストバランスのストリートファイター!?」
KTM新型390デューク試乗「実は日本でベストバランスのストリートファイター!?」
モーサイ
X氏の値引き大作戦 デリカD:5から60.8万円引き!
X氏の値引き大作戦 デリカD:5から60.8万円引き!
グーネット
中国IT大手のテンセントとトヨタ自動車が戦略提携
中国IT大手のテンセントとトヨタ自動車が戦略提携
レスポンス
テスラが日本で全車30万円一律値下げ! 補助金が制限されるもお買い得度ではモデルYが圧倒!!
テスラが日本で全車30万円一律値下げ! 補助金が制限されるもお買い得度ではモデルYが圧倒!!
THE EV TIMES
日産の「NissanConnect」とパナソニックの「音声プッシュ通知」が連携…音声通知で新たな価値を創造
日産の「NissanConnect」とパナソニックの「音声プッシュ通知」が連携…音声通知で新たな価値を創造
レスポンス
ビモータが2025年からSBKに復帰。カワサキZX-10RRのエンジンを使用も、ライムグリーンのKRTは今季限りに
ビモータが2025年からSBKに復帰。カワサキZX-10RRのエンジンを使用も、ライムグリーンのKRTは今季限りに
AUTOSPORT web
【MotoGP】クアルタラロ、ヤマハの復活に向け「ファクトリーの延長線上にあるサテライト確保が重要」
【MotoGP】クアルタラロ、ヤマハの復活に向け「ファクトリーの延長線上にあるサテライト確保が重要」
motorsport.com 日本版
新型「セダン」2台×「SUV」2台 日産がコンセプト4車種相次ぎ発表 北京モーターショー
新型「セダン」2台×「SUV」2台 日産がコンセプト4車種相次ぎ発表 北京モーターショー
乗りものニュース
日産、北京モーターショー2024で新エネルギー車のコンセプトカー4車種を公開
日産、北京モーターショー2024で新エネルギー車のコンセプトカー4車種を公開
レスポンス
【ホンダ】バイクミーティングイベント「HondaGO BIKE MEETING 2024」をモビリティリゾートもてぎで6/2に開催!
【ホンダ】バイクミーティングイベント「HondaGO BIKE MEETING 2024」をモビリティリゾートもてぎで6/2に開催!
バイクブロス
ガガガガ、ズサーッ 島内最長トンネル貫通の瞬間 2年遅れも洲本バイパス全通へ向け
ガガガガ、ズサーッ 島内最長トンネル貫通の瞬間 2年遅れも洲本バイパス全通へ向け
乗りものニュース
メルセデスベンツ GLCクーペ、PHEVモデルを追加…EV走行距離118km
メルセデスベンツ GLCクーペ、PHEVモデルを追加…EV走行距離118km
レスポンス
新しくもどこか懐かしい? 「愉しむためのBEV、時代が変わる予感」 ヒョンデ・アイオニック5N
新しくもどこか懐かしい? 「愉しむためのBEV、時代が変わる予感」 ヒョンデ・アイオニック5N
AUTOCAR JAPAN

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村