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レッドブル・ホンダ密着:モンツァで悩まされた“飛び跳ね”によるパワーロス症状は対策済み/F1アメリカGP

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レッドブル・ホンダ密着:モンツァで悩まされた“飛び跳ね”によるパワーロス症状は対策済み/F1アメリカGP

 今年のF1第19戦アメリカGPは例年とは少し違ったコンディションでスタートした。

 ひとつは、11月に入ったばかりとは思えないほどの寒さだ。この日、午前11時から始まったフリー走行1回目の開始時の気温は9℃、路面温度は15℃だった。その後、気温は15℃まで上がったが、それでも昨年のアメリカGPの金曜日のセッション開始時(16℃)よりも低かった。

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 ちなみに今年のスペイン・バルセロナで行われたプレシーズンテストの初日2月18日の前半のセッション(午前9時~午後1時)の最高気温が18℃だったら、プレシーズンテストよりも低い、いわば特殊な条件の下で、今年のアメリカGP初日は行われたこととなる。

 しかし、金曜日までオースティンの上空に居座っていた寒気も、土曜日以降は姿を消し、土曜日からは寒さは幾分和らぐと予報されている。そのため、金曜日にマックス・フェルスタッペンが3番手、アレクサンダー・アルボンも6番手とまずまずのスタートを切ったホンダの田辺豊治F1テクニカルディレクターも「金曜日は気温・路面温度とともに低いコンディションで行われましたが、土曜日以降はもう少し温かくなると予報されているので、そのコンディションにもきちんと対応していきたいと思います」と、緊張感を保つ。

 今年のアメリカGPのもうひとつの昨年までとの相違点は、バンプだ。サーキット・オブ・ジ・アメリカの路面のデコボコがいつもよりひどいのだ。

■モンツァで悩まされたリミッター症状
「特にターン9の出口で完全に飛び跳ねたために荷重が抜けてタイヤが空転し、オーバーレブしている状態となりました。こういう形でオーバーレブするのは、21戦の中でほとんどありません。昨年のアメリカGPよりもひどい状況です。その原因はわかりませんが、アスファルトがうねっている感じです。サーキットからは『うねっている部分のアスファルトの表面を削っていますが、これ以上は削れない』という説明を受けています」(田辺TD)

 リミッターにあたるという症状は第14戦イタリアGPが行われたモンツァでも、ホンダは悩まされた。

 あのときは、予選でフェルスタッペンがシケインの出口で縁石に乗り上げた際に、過大なホイールスピンを起こして、エンジンをオーバーレブさせ、その状況でもドライバーがアクセルを踏み続けたために、トラクションコントロールを監視しているFIAのコンピュータに引っかかり、(強制的に)パワーロスを発生させてしまうという状況に陥った。

「われわれはこの問題に関してはモンツァで痛い目に遭いました。その後、対策を講じているので、今日はバンプ、縁石も含めて(オーバーレブを起こしたときに同じような)問題は出ていません」

 レッドブルもフリー走行1回目から2回目にかけて、順調にセットアップを進めていた。ドライバーふたりは「クルマのペースはかなり良さそうだ」(フェルスタッペン)、このサーキットが初経験となるチームメイトのアルボンも「6番手のタイムはコースを完全にはみ出したために抹消され、2番目に速いタイム。それでもまだいくつかミスを犯していたから、まだまだ改善できる余地はある」と土曜日に向けて手応えを感じている様子だった。

 今年のアメリカGPは2015年にF1にデビューしたフェルスタッペンと、同年にF1に復帰したホンダにとって、100戦目のグランプリ。節目のレースでどんな戦いを演じるのか、注目したい。

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