MotoGP第17戦オーストラリアGPから、ヨハン・ザルコがレースの現場に復帰した。これはLCRホンダの中上貴晶が右肩の負傷を治療するために日本GPの後のレースを欠場することになり、その代役ライダーとして白羽の矢が立ったためだ。
ザルコはKTMとの契約を早期に解除した後、第14戦アラゴンGPからはレースへ出場していない状態であり、代役初戦のオーストラリアGPは約1カ月ぶりのレースだった。
■中上貴晶、右肩の手術が成功。セパンテストからの復帰に向けリハビリに入る
そのオーストラリアGPを、ザルコは13位でフィニッシュ。ホンダのバイクに初めて乗ったにもかかわらず、ポイントを獲得した。しかし、事前に目標と語っていたトップ10には食い込めなかった。
そして連戦となる第18戦マレーシアGPについて、ザルコは目標をトップ7へと引き上げた。彼は自身がMotoGPにおけるトップライダーのひとりであることを証明するためには、その順位が必要だと考えている。
ザルコはオーストラリアGPでは、元チームメイトのポル・エスパルガロとのバトルを展開し、最終的に破れた。マレーシアGPではポルを倒せるかをザルコに訊くと、彼は「ああ、それも僕の目標だ」と答えた。
「だけど少なくとも僕はトップ7に入らなくちゃならない。僕自身が“レースライダー”であることや、先頭を争える男だと示すためにね。もし僕がトップ7に入って、ポルが5位だったなら、ふたりにとってハッピーなことだと思う。だからどうなるか見てみよう」
「僕はもっと上位に行かないといけない。オーストラリアでポルと争ったのは楽しかったし、恐らく僕は彼よりも速さがあったけど、彼を突き放すためにそれをきちんと活かせなかった」
「彼は本当に近くに留まり、そして僕らは戦った。それでタイムを失ってしまったんだ」
しかし何故こうした野心的とも言えそうな目標を掲げ、自身にプレッシャーをかけるのだろうか? そう訊かれたザルコは、次のように続けた。
「これはプレッシャーじゃない。単に現実的なことなんだ」
「全てを上手くマネージして、良い仕事ができたなら、そこ(トップ7)にいなければならない。それはプレッシャーじゃないし、僕自身は正直にそう思っている。それが全てだよ」
型落ちのマシンに乗るザルコだが、彼の目標のひとつに、マルク・マルケス(レプソル・ホンダ)がここ数年間に何故これほど支配的なシーズンを送れているのか、その理由を理解することがある。
ザルコはオーストラリアGPの週末、マルケスのデータを学習していた。曰く、マルケスの“自然なコントロール”とは、“常に最大限の力を発揮している”という意味だという。そして、これこそザルコが学び取ろうとしている点だ。
「いくつものコト、そして興味深いものを見ることができた」と、ザルコはマルケスのデータについて口を開いた。
「そこから学ぼうとしているんだけど、詳しくは言うつもりはない。なぜならそれを機能させるために取り組み続けなくちゃいけないからだ」
「マルクは全てをコントロールしている。それは彼が自然に制御していると同時に、常に最大限の力を発揮していることからも、それが理解できる」
「そうした事が、何年も彼が“最強”だった理由であり、僕が彼から学ぼうとしているモノだ」
「ただ僕は自信を取り戻さないといけない。今は多少なりともフィーリングを失っているからね。僕は元に戻れると思っているけど、すぐにそうなるかは分からない」
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