鈴鹿サーキットで行われた2019スーパーフォーミュラ最終戦。ポールポジションから逆転のシリーズチャンピオンをかけてスタートしたアレックス・パロウ(TCS NAKAJIMA RACING)は、予想外の苦戦を強いられ19位でフィニッシュ。レース後は落胆した表情を見せた。
前日の予選ではコースレコードに迫るタイムを叩き出し今季3度目のポールポジションを獲得。決勝では2番グリッドの野尻智紀(TEAM MUGEN)、3番グリッドのルーカス・アウアー(B-Max Racing with motopark)がソフトタイヤを選択する中、パロウはミディアムタイヤでのスタートを選んだ。
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早い段階でソフトタイヤに交換をしてペースを上げていく戦略だったパロウだが、ミディアムでのペースも予想以上に良かったという。
「戦略としては非常に良かった。ただミディアムでのスタートだったので、1周目にポジションを落とすという懸念はあったけど、実際にスタートしてみたらミディアムでのペースがすごく良かった。特に1周目は後ろとの差をつけることができたし、その後のペースも良かった」
そう語ったパロウ。チャンピオン獲得も確信し始めていたというが、ソフトタイヤを履いた直後に、急にタイヤのグリップを感じられなくなりペースダウン。みるみるうちに順位を落としていき、レース中盤にはもう一度ピットインすることを余儀なくされた。
「最初の数周を走っていて、正直『これはいける!』と思った。だけどソフトタイヤを履いてから、いきなりバランスが崩れた。スティントの序盤からグリップを感じられなくて、周回を重ねるごとに症状が悪くなっていった。特にリヤタイヤのグリップダウンが著しかった。その原因については、これからチームと解析したいと思っている」
レースウィークが始まる前から、鈴鹿はすごく自信があると語っていたパロウ。しかし結果は19位に終わり、チャンピオン獲得はならなかった。
「チャンピオン争いを制することができる自信がすごくあったから……とても残念だ。チームもタイトルのために今年は素晴らしい仕事をしてくれた。そのおかげもあって岡山やもてぎ、オートポリスでのレースペースはすごく良かったし、今週末も自信があった。実際に朝のフリー走行の感触もすごく良かった」
「ここまで頑張ってくれたみんなには申し訳ない気持ちもあるけど、参戦して1年目で優勝もできたし3回ポールポジションを獲得することができた。そしてシリーズランキング3位に入れたということは嬉しいし、誇りに思っている。そういうふたつの気持ちが今はミックスした状態になっている」
まだ来季の体制については決まっていないというパロウだが、もしスーパーフォーミュラに引き続き参戦することになれば、必ずチャンピオンを獲るとリベンジを誓った。
「もちろん、来シーズンのチャンピオン獲得は“絶対”だと思っている。今年は僅差のところまできたけど、振り返ってみるとシーズン前半で(ライバルに対して)弱い部分があって、思うようにポイントを稼げなかった。チャンピオンを獲るためには全戦でコンスタントにポイントを稼いでいきたいと思っている。ここで歩みを止めることなく、前進していきたい」
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