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ELMS第6戦:クラッシュ多発のポルティマオ。IDECスポーツが0.4秒差で勝利をもぎ取り逆転戴冠

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ELMS第6戦:クラッシュ多発のポルティマオ。IDECスポーツが0.4秒差で勝利をもぎ取り逆転戴冠

 全6ラウンドで争われる2019年のELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズ最終戦ポルティマオが10月27日、ポルトガルのアルガルベ・サーキットで行われ、ランキング2位で最終戦に乗り込んだIDECスポーツの28号車オレカ07・ギブソン(ピエール・ラファグ/ポール・ループ・シャタン/メモ・ロハス組)が4時間レースで優勝。逆転でシリーズチャンピオンを獲得した。

 フィル・ハンソンとフィリペ・アルバカーキを擁するユナイテッド・オートスポーツの22号車オレカ07を先頭にスタートが切られた決勝は1周目、ターン5出口でカーリンが走らせる45号車ダラーラP217のスピンをきっかけに合計7台が絡む多重クラッシュが発生し、いきなり赤旗が提示される。

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 約55分の中断からセーフティカー先導でレース再開されたあともGTEカーのスピンや、デュケイン・エンジニアリングの30号車オレカ07のクラッシュなどの影響で度々セーフティカーやFCY(フルコースイエロー)が導入された今レース。ポールシッターの22号車オレカはそんな状況下でも首位を守り、これに僚友32号車オレカ07が続き一時はユナイテッド・オートスポーツがワン・ツー体制を築いた。

 しかし、レースが進むとパニス・バルテス・コンペティションの24号車オレカ07やIDECスポーツの28号車オレカ07が表彰台圏内まで順位を上げ、さらにランキング首位で最終戦を迎えたGドライブ・レーシングの26号車アウルス01もこの争いに加わってくる。

 チェッカーまで残り1時間あまりとなったレース終盤、2番手となったIDECスポーツと3番手に続いたGドライブ・レーシングの2台が接近戦を繰り広げるなかで、ヨブ・バン・ウィタートがロハスの28号車オレカ07を交わすが、この際に同車をスピンさせてしまった。

 レースディレクターはこのドライビングに対してドライブスルーペナルティを指示。最終盤、ウィタートから代わったジャン-エリック・ベルニュがペナルティを消化すると26号車アウルス01は7番手まで順位を落としてしまう。

 一方、スピンを喫したことで4番手にポジションを落とした28号車オレカ07はその後ふたたび追い上げをみせると、2番手で迎えたラスト34分には首位を走る22号車オレカをターン6でインから交わしてレースリーダーに。最後は0.496秒差でハンソンの追撃を振り切ったIDECスポーツがトップチェッカーを受けた。3位はグラフの39号車オレカ07だ。

 28号車オレカ07が優勝したため、チャンピオンシップ連覇のためには3位以上が必要となったGドライブ・レーシングは、ベルニュが1台を交わしたものの挽回はここまで。26号車アウルス01は6位フィニッシュでシリーズポイントは101点。対するIDECスポーツは前戦までの83点に優勝の25ポイントを加算した105ポイントとなり、逆転で2019年のドライバーズ&チームチャンピオンを獲得している。

 LMP3クラスでは360レーシングの6号車リジェJS P3・ニッサン(テレンス・ウッドワード/ジェームス・ダイソン/ロス・カイザー組)が、2位に39秒差をつけてクラス優勝。最終戦で今季初優勝をマークした。2位にインター・ユーロポル・コンペティションの13号車リジェJS P3がつけ、ユナイテッド・オートスポーツの2号車リジェJS P3が3位表彰台を得た。2020年ル・マン24時間レースへの切符となるシリーズチャンピオンは今戦を2位で終えたユーロインターポルの13号車が獲得している。

 レース序盤の多重クラッシュに3台が巻き込まれたことで実質4台での争いとなったGTEクラスは、ルジッチ・レーシングの51号車フェラーリ488 GTE Evo(アレッサンドロ・ピエール・グイディ/ニクラス・ニールセン/ファビアン・ラベーニュ組)がLMP3クラスの間に割り込む総合18位でクラストップチェッカー。前戦でタイトルを決めたチームが圧巻の今季4勝目を挙げた。

 クラス2位となったケッセル・レーシングの60号車フェラーリ488 GTE Evoは首位から50秒遅れでのフィニッシュ。3位にはEBIモータースの80号車ポルシェ911 RSRが入っている。

 ポルティマオで幕を閉じた2019年のELMS。新シーズンは開幕戦の舞台をスペイン・バルセロナのカタロニア・サーキットに移し、3月末の公式テストの1週間後、4月3~5日に第1戦バルセロナ4時間レースが行われる。

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