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日本GP失格のルノーF1、問題のブレーキシステムは”今季より前”から使用

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日本GP失格のルノーF1、問題のブレーキシステムは”今季より前”から使用

 ルノーF1チームは、レギュレーションに反したブレーキングシステムを使用したとして日本GPの結果から除外されたが、問題のシステムは以前から使用していたため、その合法性に自信を持っていたと明かした。

 日本GPでは2台がポイント圏内でフィニッシュしたルノー。しかしレース後、ルノーが使用しているブレーキバイアス調整システムが規則に違反している疑いがあるとして、レーシングポイントが抗議を出した。

【動画】2019年F1第18戦メキシコGPフリー走行2回目ハイライト

 FIAが詳細な調査を実施した結果、システムは技術規則には違反していないものの、ドライバー補助装置として機能していることから、競技規則に違反していると判断され、ルノーは日本GPの結果から除外されることとなった。

 ルノーのマネージングディレクターであるシリル・アビテブールは、”しばらく前から使用されている技術”だったため、FIAからそのデザインについて承認を得る必要がないと思っていたと説明した。

「別のチーム(レーシングポイント)が意見を求めることにした」

「通常ならFIAに技術的な指示を求めるか、直接(FIAが)我々と話し合う。レースのスチュワードを通してじゃなくてね。その場合、変更するチャンスがある」

「鈴鹿の前に、我々のシステムの合法性に対する議論や憶測はなかった」

「我々は合法だと確信していたので、FIAにアプローチしなかった。実際に実証された通り、技術的には合法だったんだ」

 アビテブールは、問題となったブレーキシステムがドライバーを補助していることは認めつつ、「だがそれなら、他にも多くのモノがドライバー補助装置だと言えるはずだ」と主張した。

 彼は、回生されたエネルギーが自動で放出されていることも、”合法的なドライバー補助”の一例として挙げた。

「ある時点で(レギュレーションに)主観性の要素があることを受け入れる必要がある」

「以前から使用されているので、実際にそうなるまで、それが疑問に思われることはないと思っていた」

「マシンを速くするためではなく、ドライバーの作業負荷を減らすためだった。ドライバーをどれだけ助けているか、そしてそれが受け入れられないかどうかは、常に少し主観的な評価になるだろう」

「スチュワードは受け入れられないと判断した。それはチームにとっても、ドライバーにとっても厳しいことだ。ドライバーがマシンの中で何をしているのかの認識がとても乏しいと思うからだ。彼らがパフォーマンスを発揮するためにマシンの中でやっていることに、否定的な光を投げかける」

 問題となったシステムをルノーはどれくらい前から使用していたのかと尋ねると「詳細は言いたくないが、今シーズンから使い始めたものではない。その前からだ」と答えた。

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